保有耐力接合の断面計算結果の詳細は【NOUT】の[個別検討(CSV形式出力)]で確認できます。
【操作】
NOUT上部のリボンメニューより下記の操作を行います。
1)[ホーム]→[出力項目]パネル→[断面計算▼]→[保有耐力接合図]を選択します。
2)[ホーム]→[表示]パネル→[プロパティウインドウ]を選択します。
3)[保有耐力接合]→[詳細]→[個別検討]を選択します。
4)[プロパティ]ウィンドウより、選択する部材種別を指定し[On]とします。
5)[保有耐力接合図]のフレーム図表示もしくは伏図表示より、詳細を確認する部材を選択します。
6)CSV形式の出力の実行メッセージで[はい]を選択しますと、詳細を確認できます。
S造はりの保有耐力接合の断面計算結果の参照例
『保有耐力接合_個別検討_はり.csv』の参照例
【参考】
上記の接合部がNGとなる原因について
角形鋼管の柱とH形鋼のはりの柱はり接合部を検討しています。
はり端部のウェブ部分の面外への変形を考慮し耐力を低減する『ウェブ接合部の無次元化曲げ強度(無次元化係数)』を考慮した結果、曲げ耐力(mMwu)が低減されNGとなっています。このような場合は、隅肉サイズ(Sw)を厚くしてもjMuは向上いたしません。
ウェブ部分の面外耐力が十分にとれるよう、はり母材の入力形状を見直す必要があります。
【指針:ウェブ接合部の無次元化曲げ強度について】
鋼構造接合部設計指針
2012年3月1日第3版第1刷
項目:4.2 溶接による柱梁接合部の設計
4.2.1 柱梁接合部の耐力
【解説】
(1)梁端接合部の設計
(3) 曲げ耐力
【構造計算書】
出力項目
項目:7.5.3 S造柱の断面検定表 (4)柱の保有耐力接合
項目:7.6.3 S造はりの断面検定表 (6)はりの保有耐力接合
項目:7.8.1 S造鉛直ブレースの断面検定表 (4)鉛直ブレースの保有耐力接合
項目:7.8.1 S造水平ブレースの断面検定表 (4)水平ブレースの保有耐力接合