項目の詳細を関連文書に記載しています。合わせてご参照ください。
・SD指標では下記の項目が変更されています。
d. 「EXP.ジョイント」
f. 「剛床仮定の成立」
i. 「層高の均等性」
j. 「ピロティの有無」
k.「下階への柱の連続性」
l. 「偏心率」
n.「剛性バランス」
【注意】
・2001年版で作成したデータを2017年版の診断基準で計算する場合は
d,f,i,kのグレード値の修正が必要です。
・偏心率、剛性バランスの部材剛性は割線剛性を使用しています。
関連文書:DOCR00870、DOCR00452
・弾性剛性を用いる場合は2001年診断基準の精算法と同様に計算します。
・第1次診断の変更点については、下記をご参照ください。
参考文献:2017年版RC造診断基準【解説】解表 3.3.1-1 SD指標算出の比較(第1次診断法)
下表をご参照ください。
計算法の略称 | 2017年版 | 2001年版 | |||||||
A法 | B法 | C法 | (診断基準) | (診断基準) | (精算法) | ||||
(B’※2) | D法※1 | E法 | F法 | ||||||
概 要 | 割線剛性 | 割線剛性 | 割線剛性 | 旧SD改訂 | 旧SD | Fes | |||
新SDよる | FESによる | 改良型 | |||||||
水平方向 | a | 整形性 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
b | 辺長比 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
c | くびれ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
d | EXP.J | 〇(方向毎) | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
e | 吹 抜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
f | 剛床仮定の成立 | 〇(方向毎) | △※3 | - | - | ||||
高さ方向 | h | 地下室の有無 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
i | 層高均等性 | - | - | 〇 | 〇 | ||||
j | ピロティの有無 | △※5 | △※4 | 〇 | 〇 | ||||
k | 下階への柱の | 〇(各階毎) | △※7 | - | - | ||||
連続性※6 | |||||||||
剛性 | l | 偏心率 | 適用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
剛性 | 割線剛性 | 割線剛性※8 | 割線剛性 | 断面積 | 断面積 | 弾性剛性 | |||
式 | SD式 | Fe式 | 改良式 | SD式 | SD式 | Fe式 | |||
n | 剛重比 | 適用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
剛性 | 割線剛性 | 割線剛性※8 | 割線剛性 | 断面積 | 断面積 | 弾性剛性 | |||
式 | SD式 | Fs式 | 改良式 | SD式 | SD式 | Fs式 | |||
例外事項の検討※9 | 必要 | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 | 不要 |
※1 D法は、(一般社団法人)東京都建築士事務所協会の推奨されている算出方法。
後述の【参考文献】参照ください。
※2 2017 年版のB法で、弾性剛性で算出する方法。 関連文書:DOCR00872
※3 床面の地震力伝達性能を考慮した診断を行えば非評価とすることができる。 関連文書:DOCR00874
※4 下階壁抜け柱の検討を適切に行っておれば、非評価とすることができる。
※5 B法で弾性剛性を用いた場合のみに適用する。
※6 下階への柱の不連続が (10%未満:G=1.0 、50%未満:G=0.9、50%以上:G=0.8 )、レンジ調整係数=0.5 。
下階への柱の連続性は、当該階に柱があって、下階に柱が無い場合の本数の比率によって決まるグレードです。DOC-RC/SRCでは柱の有無を自動で確認しグレードを求めます。10%未満は「1.0」、10~50%未満は「0.9」、50%以上は「0.8」とします。下階に柱があり当該階に柱が無い場合は対象外となります。グレードの直接入力もできます。
※7 柱の不連続が耐震性に及ぼす影響を適切に考慮して診断すれば、非評価とすることができる。
『非評価』については、事務所協会の推奨するD法での下階への柱の連続性については、後述の参考文献中に
「柱が不連続となる部分については柱軸力の伝達の検討を別途行っているので、これらの検討により問題が無いことが確認された場合には、減点の必要は無いと考えられる。」と記載されています。グレードの減点はなく「1.0」と読み取っています。上記を考慮する場合は診断者判断により直接入力をご検討ください。
※8 弾性剛性とすることができる。 関連文書:DOCR00872
※9 偏心率が 0.15 を超えた場合の検討 関連文書:DOCR00458
【出力】
グラフィック出力
項目:10.5 形状指標