両側柱型付壁の増し打ち補強の剛性低下倍率の指定について教えてください。 [文書番号 : DOCR00863]

概要
剛性低下倍率の考慮について回答します。
回答
負担軸力の計算について
DOC-RC/SRCでは終局時メカニズム時の負担軸力を仮定するため弾性応力解析を行っています。
両側柱型付壁(以降、耐震壁)の増し打ち補強については増し打ち部を考慮し軸力を算定しています。
この時、増し打ち部は両側柱面間、下層の標準レベルから上層の梁下端まで打設されているとします。

弾性解析時の部材剛性の計算方法について
弾性解析時の部材剛性は耐震壁の部位毎に断面性能を求めます。
増し打ち部については、耐震壁の壁版に増し打ち部の厚みを加え、断面2次モーメント[I]、軸方向断面積[An]、せん断用断面積[As]を求めます。
※計算方法の詳細は後述のRC/SRC/S造建物の一貫構造計算 BUS-6 Ver.1.0 概要編マニュアルをご参照ください。

剛性低下倍率について
弾性解析モデル(疑似立体解析、立体解析)で剛性低下倍率を指定できます。
下記のように増し打ち部を考慮した軸方向断面積[An]、せん断用断面積[As]に指定した剛性低下率を乗じます。
断面2次モーメント[I]には剛性低下倍率を考慮いたしません。

計算式
An1'=β1・β2・An1
As1'=β1・β2・As1
ここに、
 An1':指定した剛性低下率を乗じた軸方向断面積
 As1':指定した剛性低下率を乗じたせん断用断面積
 An1:開口低減率を乗じた軸方向断面積(増し打ち部を考慮した断面積)
 As1:開口低減率を乗じたせん断用断面積(増し打ち部を考慮した断面積)
 β1 :[壁形状](レコード:SW)、[壁形状2の計算条件](レコード:SCW3)による「壁の剛性低下倍率」
 β2 :[壁剛性低下率](レコード:FC3)による「壁の剛性低下倍率」

【注意】
・[置換ブレース・壁エレメント断面性能](レコード:FBA)で配置した直接入力値にも、指定した増し打ち補強の剛性低下倍率を考慮します。
・剛性低下率の考慮は内部計算としているため結果詳細出力を設けていません。
・壁厚が10㎝未満となる既存壁は構造壁となりません。増し打ち補強の配置につて重量計算は拾い落しが無いよう補強部を含め考慮していますが、剛性計算、耐力計算には考慮されません。ご注意ください。


【操作】
個別指定(レコード:SW)上記の凡例:β1に該当します。
[基本データ入力]→[壁]→[部材形状の入力]より
 壁形状名称毎に剛性低下倍率を指定できます。

個別指定(レコード:SCW3)上記の凡例:β1に該当します。
[基本データ入力]→[壁]→[部材形状の入力]→[壁形状2の計算条件]タブ より
 計算条件符号別に剛性低下倍率を指定できます。

個別指定(レコード:FC3)上記の凡例:β2に該当します。
[許容応力度等]→[許容計算-応力解析・モデル化]→[壁剛性低下倍率]より
『置換ブレースの剛性低下倍率(エレメント置換した壁にも有効)』を登録し、任意位置の壁に配置できます。

断面性能の直接入力(レコード:FBA)
[許容応力度等]→{許容計算-応力解析・モデル化]→[置換ブレース・壁エレメント断面性能]より
置換した壁エレメントの断面性能を入力し、該当の部材位置に配置します。

参考
RC/SRC/S造建物の一貫構造計算 BUS-6 Ver.1.0 概要編
2020年4月第8版発行
5章-46~47頁 項目: 5.2.2.3 壁のモデル化 耐力壁のモデル化
※弾性解析モデルで『立体解析』を指定し、任意の剛性低下率β1、β2を入力した場合
剛性は「a)擬似立体解析(保有水平耐力では解析モデル1~4、7~9)」と同じ扱いとなります。

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文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2020-07-14
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.9.x],
文書番号: DOCR00863
分類: 計算方法


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