「第2種構造要素の候補」となる柱を対象に『第2種構造要素の判定』をCSV形式ファイルで計算しています。
以降は第2種構造要素の候補を‟候補柱”、判定対象となる柱を‟検討柱”と称し説明します。
検討柱は脆性破壊以降、支持していた鉛直荷重時軸力を部材自身の残存軸耐力での支持が期待できない場合、隣接する周辺の鉛直部材へ負担していた軸力の再配分を検討します。
鉛直荷重時柱軸力の再配分の判定にあたりプログラムでは後述の伝達方向を想定しています。
伝達方向の想定について
検討柱の負担する軸力の再配分にあたり、検討柱に隣接するスパンの鉛直部材の最上階から各階に接続するはり、壁を介し、
各階の最大4方向への伝達を考慮します。
隣接するスパンの鉛直部材が耐震壁または枠付き増設ブレースの側柱となる場合、無条件に伝達できるとします。また、直交方向に耐震壁または枠付き増設ブレースが取り付く側柱も同様に考慮します。
【 軸力の再配分の対象外となるケース 】
①検討柱と同じ階で隣接する部材が候補柱となる場合
②検討柱に隣接する柱が外周の柱となっている(1スパンとなっている)場合
③検討柱の直上階の柱に対し、同じ階で隣接する柱が候補柱となる場合
【 軸力再配分の伝達経路としない部材 】
①フレーム内の雑壁
②検討柱に対し任意軸上のはり又は壁を介し接続する柱