‟ 第2種構造要素の判別 ”に関するのプログラムの計算範囲について教えてください。 [文書番号 : DOCR00838] 概要
”第2種構造要素の判別”に関するのプログラムの計算範囲を回答します。 回答
プログラムでは 第2種構造要素の判別対象となる柱 を ‟第2種構造要素の候補” としています。 計算結果の診断表では、 第2種構造要素の候補となる本数 までを出力しています。 ”第2種構造要素の判定結果”については参考値としてCSV形式ファイルで出力しています。 診断者様のご検討時の資料として使用してください。 ”第2種構造要素の判別”までの計算フローは下記となります。 補足
2017年RC造診断基準 p111(4)建物の終局限界 (a)建物の崩壊 について抜粋します。 ・脆性的な破壊をする柱が『負担すべき軸力』を他の柱または壁に『再配分』できればこのような破壊(脆性的な破壊)は生じても致命的な『建物の崩壊とは考えず』に他の柱に十分な「靭性」と「水平耐力」があれば、さらに耐震性能の余力があると判定します。 第2種構造要素とは ・水平力は失っても他の部材が水平抵抗力を維持しつづけるので建物の崩壊には繋がらないが、同時に鉛直支持能力を失うと建物が崩壊に至る”2番目”に重要な部材(中黒柱)。 第3種構造要素とは ・水平抵抗力も鉛直荷重支持能力を失っても『建物は崩壊しない』とみなしうる比較的重要でない柱(小黒柱)。 『終局限界変形以降に第2種構造要素の判別対象になって”第2種構造要素ではない”と判定される柱は第3種構造要素である』 と記載されています。 ここから”第2種構造要素ではない”となれば、建物の終局限界を超えない範囲として診断計算の判定対象となります。 参考
【第2種構造要素の候補の参照操作】 ・[ウインドウ]→[耐震診断]→[第2種構造要素候補検討図の表示]を開き 表示画面上で右クリック「[第2種構造要素候補検討図の表示設定」を開き表示条件を指定しますと画面が切り替わります。 【CSV出力】 第2種構造要素判定結果1(kozoelement1.csv) ・そで壁の残存軸耐力を無視し軸力支持能力のみを考慮します。 第2種構造要素判定結果2(kozoelement2.csv) ・そで壁の残存軸耐力、軸力支持能力を考慮します。 上記の2種類のCSV形式ファイル出力を設けた理由は[文書番号 : DOCR00827]のQ&Aに記載されています。 下段のリンクをヒットしご参照ください。 【参考文献】 2017年RC造診断基準・同解説 H29 年7月1日改定版発行 p111(4)建物の終局限界 (a)建物の崩壊 2017年RC造診断基準・同解説 H29 年7月1日改定版発行 p112(4)建物の終局限界 (b)第2種構造要素の判別法 2017年RC造診断基準・同解説 H29 年7月1日改定版発行 p114 解表3.2.1-1 柱の残存軸耐力Nrおよび軸支持能力NRと靭性指標Fの関係 関連文書 DOCR00805 はり配筋は診断計算のどこで考慮されますか?DOCR00827 第2種構造要素の判定結果1と判定結果2でそで壁の残存軸耐力を無視・考慮の違いがありますが 何故設けているのでしょうか。 DOCR00835 診断表の見方 DOCR00843 第2種構造要素候補柱計算時のはり、壁のせん断力伝達能力の計算方法を教えてください。 文書情報
|