一般診断法の必要耐力の表は、短辺長さ4.0(m)を想定し、形状割増係数として4.0(m)~6.0(m)の場合の値を乗じて求められたものです。
したがって、6.0(m)以上の住宅の診断を一般診断法でおこなった場合は、必要耐力が1割程度大きくなる可能性がありますが、一般診断法は、全体に渡って精度がそれほど高いものではないので、この点だけを捉えて過大評価というのは当たりません(2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法 資料編・例題編p139参照)。
また、診断者の判断により精算法(2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法 資料編・例題編p28参照)を用いて必要耐力を算出することもできます。いずれにしても、より高精度を求める際は、精密診断法で行う必要があります。
(一般財団法人 日本建築防災協会作成「「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」の質問・回答集」Q3.25より引用)