はり配筋は診断計算のどこで考慮されますか? [文書番号 : DOCR00805]

概要
下記の2点の計算で考慮します。
1)「軸力再配分による第2種構造要素の判定の梁の伝達能力の計算」
2)「2次診断で壁筋の計算ではり配筋を考慮する」
回答
考慮する計算について説明します。

1)「軸力再配分による第2種構造要素の判定の梁の伝達能力の計算」について

【考慮する計算】
軸力再配分による第2種構造要素の判定において、検討柱に接続する周辺はり、壁のせん断耐力ΣQを計算します。 その際、はりの配筋を考慮します。はり・壁のせん断耐力について下記の式により伝達可能な方向(最大4方向)ごとにΣQB+ΣQwを求めます。

・はりのせん断耐力
QB=min(Qmu,Qsu)
ここに、
Qmu :はりの両端のMuの和をスパンで除した数値(Muは完全塑性理論で算出)
Qsu :はりの終局せん断強度
Σ :その柱より上の階にあり、その柱に集まるすべてのはりについての和

【参考】
個材の耐力の計算方法については関連文書欄の DOCR00843 をご参照ください。


2)「2次診断で壁筋の計算ではり配筋を考慮する」について

【考慮する計算】
連層耐震壁の両側柱付壁のせん断終局強度計算時に下記指定により
壁の高さhw/2が柱中心間距離lwより高く、かつ、lwよりも低い箇所にはりが存在する場合
壁の横筋比に、そのはり主筋断面積の総和(SRC造においては鉄骨も主筋に加算して考慮します)を算入します。

【操作】
メニュー[耐震診断]→[計算条件]→[耐震診断計算条件]→〔共通(モデル化・終局強度)〕タブ より
壁筋の計算ではり配筋を考慮:「考慮する」を指定し、入力ダイアログの[OK]を押します。
省略値は「考慮しない」となっています。

【参考】
1)DOC-RC/SRC Ver9 概要編マニュアル 2018 年 2 月 初版第1刷発行
3章-41頁 3.4.4 せん断終局強度の計算 2)両側柱付壁のせん断終局強度

2)2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説 平成29年7月1日2017年改訂版発行
38頁 (3)両側柱付壁のせん断終局強度 式(付-2-3)
276頁 (b) せん断終局強度に及ぼす中間梁主筋の影響

3)2001年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説 平成17年2月25日改定版6刷発行
36頁(b) せん断終局強度(付-2.1-3)
225頁 (b) せん断終局強度に及ぼす中間梁主筋の影響

4)2009年版既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説 2009年12月7日2009年改訂版発行
56頁 2.1.2 せん断終局強度 下から2行目 atgの凡例
258頁 【解説】

関連文書
DOCR00838 ‟ 第2種構造要素の判別 ”に関するのプログラムの計算範囲について教えてください。
DOCR00843 第2種構造要素候補柱計算時のはり、壁のせん断力伝達能力の計算方法を教えてください。



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2019-02-06
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.9.x],
文書番号: DOCR00805
分類: 計算方法


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