以前と計算方法が異なります。以前の計算方法を合わせて記載いたします。
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前
以下の軸力を使用して計算していました。
X加力時に考慮するY主軸の耐力・F値の場合:Y加力時の軸力
Y加力時に考慮するX主軸の耐力・F値の場合:X加力時の軸力
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降
以下の軸力を使用して計算します。
X加力時に考慮するY主軸の耐力・F値の場合:
X加力時の軸力
Y加力時に考慮するX主軸の耐力・F値の場合:
Y加力時の軸力
耐力の計算方法については、下記をご確認ください。
DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル『項目:3.4.8 平面的に傾斜した部材の計算』
DOC-RC/SRCVer10(DB7.0.1.21以降)に添付されている正誤表
直交方向への考慮の仕方、出力項目・直接入力方法については、
関連文書の
[文書番号 : DOCR00873]のQ&Aも合わせてご参照ください。
計算の変更に伴い、出力を以下のように変更しております。
・部材耐力の詳細出力
各部材耐力の計算結果の詳細をCSVで参照できます。
【操作】
[耐震診断]→[CSV形式ファイルの出力]→[終局強度の個別出力]より
確認する検討方向、柱・壁又は増設ブレースにチェックを入れ、部材の配置基端となる軸を指定し[OK]を押します。CSV形式出力で部材毎の詳細結果を確認できます。
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前は、
検討方向へ考慮する耐力と直交方向へ考慮する耐力は、部材軸方向において同じ値であったため、直交方向へ考慮する耐力の内訳をCSVに出力しておりませんでした。
例えば、
Xフレームの部材の場合、X方向加力時の耐力と部材軸方向の耐力に乗じる角度補正係数cosθ^2、
および直交方向への角度補正係数sinθ^2を出力していました。
左図:変更前の出力イメージ(Xフレーム)
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降より
検討方向へ考慮する耐力と直交方向へ考慮する耐力は、異なる値であるため、直交方向へ考慮する耐力の内訳をCSVに出力しております。
例えば、
Xフレームの部材の場合、最初にX方向加力時の耐力と角度補正係数cosθ^2を出力します。
その次に、Y方向加力時の耐力と直交方向への角度補正係数sinθ^2を出力します。
左図:変更後の出力イメージ(Xフレーム)
【注意】
ただし、直交方向へ考慮する耐力の内訳は以下の場合には出力されません。
・傾斜角度が15°以下の場合。
ただし、偏心率・剛重比の計算方法が割線剛性の場合には出力されます。
・耐震診断計算条件の「傾斜部材の取り扱い」で「考慮しない」を指定している場合。
操作:[耐震診断]→[計算条件]→[耐震診断計算条件]→〔共通(モデル化・終局強度)〕タブ より
「傾斜部材の取り扱い:考慮する、考慮しない(省略値)」を指定できます。
ただし、2017年版RC診断基準を使用する場合はこの指定によらず出力されます。
・グラフィック出力
項目:10.4 破壊モード図
図題に(直交)と記載し直交方向に考慮した破壊タイプ・F値、せん断耐力(Qu)を確認できます。
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.20 DB7.0.1.20 (公開:2022年11月)以前は
破壊モード図の図題が「X加力時(直交)」の図にはY加力時に考慮するX主軸の結果、
「Y加力時(直交)」の図にはX加力時に考慮する
Y主軸の結果を表示していました。
DOC-RC/SRC Ver10.0.70.21 DB7.0.1.21 (公開:2023年3月)以降より
破壊モード図の図題が「X加力時(直交)」の図にはX加力時に考慮するY主軸の結果、
「Y加力時(直交)」の図にはY加力時に考慮する
X主軸の結果を表示しています。