開口部の仕上重量は指定できますか? [文書番号 : NBUS00073]

概要
指定できます。操作方法をご説明いたします。
回答
『開口部の重量の指定方法』は下記の操作をご利用ください。


< 共通条件 >
[材料・荷重]→[仕上・荷重]→[仕上]→[層別仕上]→タブ:壁より
開口部欄より入力タイプを選択し、開口部の単位面積当たりの重量を指定してください。

 ・入力タイプ:重量(初期値) または 名称
 ・重量:400[N/m2](初期値) または 名称(仕上材組合せの名称を選択します。)





< 個別指定 >
個別指定では3通りの指定方法をご案内します。

 ①意匠モデル図のフレーム図から『壁』の開口部重量を配置する方法
 ②意匠モデル図の伏図から『壁』『雑壁』の開口部重量を個別に変更する方法
 ③意匠モデル図の伏図から『壁』『雑壁』の開口部重量を一律に配置する方法




①意匠モデル図のフレーム図から『壁』の開口部重量を指定する方法
 [プロパティ配置]の[配置]ボタンから仕上重量を配置する操作方法について説明します。

【操作】
 1)[部材]→[属性配置]→[プロパティ配置]より部材プロパティを起動します。

 2)部材プロパティ画面の[配置]を選択し、下段の項目欄から
 『開口(基点とサイズ)、(外周押さえ)、(任意配置)』の何れかを選択します。

 3)仕上の項目にチェックを入れ、[仕上入力タイプ]および、[仕上材組合せ名称]を選択または[仕上重量]を入力します。
  ※仕上のみ配置する場合は、仕上以外の項目にチェックを入れないでください。

 4)意匠モデル図のフレーム図で仕上を配置したい開口をクリック、または範囲を選択して配置します。
  ※配置タイプが異なる場合は配置できませんので、2)の項目欄に戻って対象部材を再選択してください。







②意匠モデル図の伏図から『壁』『雑壁』の開口部重量を個別に変更する方法
 [プロパティ配置]の[参照]ボタンから個別に仕上重量を変更する方法について説明します。

【操作】
 1)[部材]→[属性配置]→[プロパティ配置]より部材プロパティを起動します。

 2)部材プロパティ画面の[参照]を選択し、下段の項目欄から
  『RC壁、その他の壁、雑壁(RC壁)、(その他の壁)』の何れかを選択します。

 3)意匠モデル図の伏図より、変更したい壁をクリック、または範囲を囲んで選択します。

 4)開口の[仕上入力タイプ]を選択し、[仕上材組合せ名称]、または[仕上重量]を指定します。
  ※チェックが付いている項目が変更対象の項目になります。
 5)上段の[適用]ボタンを選択して変更を確定します。



【ご利用のポイント】
『2)の項目欄の選択操作』で下段の項目欄から『開口(基点とサイズ)、(外周押さえ)、(任意配置)』を選択して開口を直接選択することもできます。同じ壁版の複数開口に異なる仕上重量を考慮するさいにご活用ください。




③意匠モデル図の伏図から『壁』『雑壁』の開口部重量を一律に配置する方法
 伏図から一律に仕上重量を配置する方法について説明します。

【操作】
「①意匠モデル図のフレーム図から『壁』の開口部重量を配置する方法」と同様です。

建物の全層、層毎に一律の仕上重量を配置する場合は、伏図形式で『囲み配置』『グループ配置機能』を利用します。
設計の初期段階で仮に一律の仕上重量を指定し、各層のおおよその層重量の確認を行う場合などに利用できます。
最終的に開口毎に仕上重量を指定する段階では、前述の「②意匠モデル図の伏図から『壁』『雑壁』の開口部重量を変更する方法」により調整できます。




グループ配置機能について
 意匠モデル図画面左上のプルダウンリストから、編集の操作を行う階の範囲を切り替えることができます。
 「各階」「全階」「グループ」を選択し[配置]してください。

 ・ 各階 :表示中の階のみが操作の対象となります。
 ・ 全階 :すべての階が操作の対象となります。
 ・ グループ :表示中の階が属しているグループが操作の対象となります。

   グループの指定
   グループの指定を有効にするためには、あらかじめ「階グループ」の設定を行う必要があります。
   [部材]→[編集]→[階グループ]のコマンドをクリックすると階グループダイアログが表示されます。
   階が連続するようグループ分けを行ってください。
   操作の詳細はダイアログ上段の『?』よりご参照ください。

【注意】
 一度の操作での配置範囲を広範囲とする機能です。
 選択範囲全てに指定値が考慮されますので誤配置にご注意ください。
 誤配置となった場合は、画面枠上段の『元に戻す(ctrl+z)』ボタンをご利用ください。
 直前の動作に戻ることができます。




補足
仕上入力タイプについて
「仕上重量」または「仕上材組合せ名称」を選択し指定します。

 ・仕上入力タイプで「仕上重量」を選択した場合
   単位面積当たりの仕上重量の値[N/m2]を直接指定します。

 ・仕上入力タイプで「仕上材組合せ名称」を選択した場合
  「開口部重量の登録」で登録した、仕上材組合せの名称を選択します。

   「開口部重量の登録
    1)[材料・荷重]→[仕上・荷重]→[仕上]→仕上定義より
     タブ:仕上材より 部材種別:開口部を選択し、仕上材を登録します。
    2)[材料・荷重]→[仕上・荷重]→[仕上]→仕上定義より
     タブ:仕上材組合せより 部材種別:開口部を選択し1)で登録した仕上材を選択します。

 【仕上材組合せ名称のご利用のポイント】
例えば、サッシやシャッター等を「開口部重量の登録」で登録すれば、複数の開口に繰り返し指定でき効率的に利用できます。仕上材の組み合わせが変更となった場合も、開口部重量の登録を変更すれば一律に考慮できます。

注意
指定値について
共通条件より、個別指定の指定値を優先して考慮いたします。

壁版の仕上重量について
壁面の仕上重量(N)は開口部を除いた面積(m2)に対し、壁面の単位面積あたりの仕上重量(N/ⅿ2)を乗じ求めます。
開口部の重量(N)は配置された開口部の開口面積(m2)に対し、開口部の単位面積あたりの仕上重量(N/ⅿ2)を乗じ求めます。 双方の重量を考慮し壁版の重量とします。
計算方法の詳細については後述の「計算編マニュアル」の各項目をご参照ください。

フレーム外の雑壁の開口部の重量について
フレーム図からは指定できません。伏図のみで指定できます。

詳細
【計算編マニュアル】
構造モデラ―+NBUS7 Ver.3 計算編 マニュアル
 2023 年 10月 初版発行 より

項目:5.1.2 部材の自重計算
□壁
 1)RC造・SRC造
 2)その他の壁
 3)壁周囲にS柱やSばりを含む場合
 4)壁周囲にダミー柱やダミーばりを含む場合
 5)雑壁
 6)外部そで壁


【出力】
構造計算書
項目:4.7.2 建築物重量と地震力 (1) 地震力用建築物重量

※各層の重量(Wi)[kN]の他、各層の単位面積当たりの重量(Wi/A)[kN/m2]も確認できます。

準備計算の内訳
NOUT[ホーム]→[出力項目]→[準備計算]→[準備計算結果の内訳]より
項目:2.1.2 固定荷重(地震用)+地震用積載荷重

※各節点位置で考慮した、壁重量(仕上重量を含みます)をご確認いただけます。
内訳表下段の『部材別合計』の表の合計値が
項目:2.1.2 固定荷重(地震用)+地震用積載荷重 の地震力用建築物重量と一致しています。


関連文書
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文書情報

製品カテゴリ: 構造モデラー+NBUS7/+基礎/+COST 最終更新日: 2023-11-07
バージョン: 構造モデラーシリーズ Ver.1.x,
文書番号: NBUS00073
分類: 操作・入力


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