構造モデラー+NBUS7では単独起動した場合でも杭基礎の配置を利用できます。
構造モデラー+基礎の有無にかかわらず、配置した『杭基礎』ごとに
杭頭曲げモーメント(Mo)と杭頭せん断力(Qo)を指定できます。
入力値と入力手順についてご説明します。
『入力値』
何れの『入力方法』とした場合も、各入力項目では以下のように杭1本あたりの値を指定します。
杭1本あたりの杭頭曲げモーメント(Mo)
杭の設計で求めた杭頭曲げモーメントMoX(X軸回り)、MoY(Y軸回り)を入力します。
杭頭曲げモーメントは応力解析時に節点力として作用します。
杭1本あたりの杭頭せん断力(Qo)
杭の設計で求めた杭一本あたりの負担せん断力を入力します。
基礎ばり心から杭頭までの距離hを掛けて水平力による付加曲げモーメントを計算し
応力解析時に節点力として作用します。
『入力手順』
①杭基礎の配置
1)[部材]→[基礎]→[杭基礎]→[リスト]を選択し、配置する『杭』と『杭基礎』を登録します。
2)[部材]→[基礎]→[杭基礎]→[杭の配置]または[杭基礎の配置]を選択し『杭基礎』を配置します。
②入力方法と入力
入力方法の指定
1)[プロジェクト]→[基本データ]→[プロジェクト概要]→タブ:建物概要より
2)基礎構造形式:杭基礎 をチェックし、[基礎入力制御]ボタンを選択します。
3)杭計算結果応力(Mo、Qo)の入力方法から
「杭形状ごとに入力(初期値)」、「支点ごとに入力」から入力方法を指定します。
「杭形状ごとに入力(初期値)」
杭形状ごとに入力する方法
1)[部材]→[基礎]→[杭基礎]→[リスト]→[場所打ち杭]または[鋼管杭]または[既製コンクリート杭] 内の
2)[杭計算結果応力]タブ より、杭形状(名称)ごとに杭1本あたりの
杭頭曲げモーメントMo、杭頭せん断力Qoを入力します。
基礎毎に配置された杭本数分の杭応力に換算し
基礎荷重として上部構造の応力計算時に考慮します。
「支点ごとに入力」
①支点を選択して入力する方法
1)[構造モデル]→[構造モデル]→[支点]→[杭計算結果応力]タブ より
2)支点ごとに荷重ケース毎に1本あたりの杭頭曲げモーメントMo、杭頭せん断力Qoを直接指定し
当該の支点に配置します。基礎毎の杭本数に応じた杭応力に換算し
基礎荷重として上部構造の応力計算時に考慮します。
②一覧で支点ごとに入力する方法
1)[構造モデル]→[構造モデル]→[支点]→[杭計算結果応力リスト]コマンド より
2)一括入力リストから支点ごとに荷重ケース毎に1本あたりの
杭頭曲げモーメントMo、杭頭せん断力Qoを指定し当該の支点に配置します。
基礎毎の杭本数に応じた杭応力に換算し、基礎荷重として上部構造の応力計算時に考慮します。
【一括入力リストの利用方法】
[杭計算結果応力リスト]は伏図上の支点をグリッドと見なして一括入力するリストです。
グリッドシートの列ラベル、行ラベルは以下を示します。
列ラベル:X方向軸名
行ラベル:Y方向軸名
セル:X方向軸名(列ラベル)とY方向軸名(行ラベル)の交点に位置する支点位置
X方向軸名(列ラベル)とY方向軸名(行ラベル)の交点に位置するセルを支点と見なし
当該支点に対する応力を入力してください。
【注意】
・X方向軸名、Y方向軸名は基準軸のみを対象とし、部分地下などの場合でも最下層投影と見なします。
・基準軸のみを対象としているため、任意軸交点など
基準節点以外の支点に対しては「①支点を選択して入力する方法」で入力してください。