RC耐震壁方向の保有耐力計算で全階Ds=0.55を直接入力しています。
Ds算定用の限界層間変形角はやはり、省略値の1/50としなければならないのでしょうか。
Ds=0.55以上で保有耐力耐力を確認すれば、必ずしもメカニズムを確認する必要はないのでは? [文書番号 : BUS00773] 概要
然るべきところに確認して頂くことを前提に,一意見を記述させていただきます。 質問 RC耐震壁方向の保有耐力計算で全階Ds=0.55を直接入力しています。 Ds算定用の限界層間変形角はやはり、省略値の1/50としなければならないのでしょうか。 回答
弊社はプログラム開発会社ですので、あくまでも然るべきところに確認して頂くことを前提に、 一意見を記載させていただきます。 「Ds算定用」の増分解析は、あくまでも、Dsを決定するためのものですから、 使用者の方がDsを安全側に下記の様に直接入力されていれば、 「Ds算定用」の増分解析は行なわなくてもよいとおもいます。 純ラーメン 耐震壁・ブレースあり RC 0.45以上 0.55以上 SRC、S 0.40以上 0.50以上 ただし、現状のBUSでは、「Ds算定用」の増分解析を行なわないことは出来ませんので 例えば、耐震壁方向の「Ds算定用の限界層間変形角」を「Qu算定用の限界層間変形角」と 同じとしても良いと思います。「Qu算定用の限界層間変形角」は、直接入力したDs値から求めた 必要保有水平耐力Qunを満足していることを確認すればよいので、 BUSの省略値の1/100にこだわることはないと思います。 ただし、RC造でせん断破壊が生じる場合、S造でFD部材にヒンジが発生する場合は、 注意が必要ですので、下記関連文書にあげてあるQ&Aにもお目通し下さい。 以上、記述に誤りがあればサポートまでご指摘下さい。 注意
●BUS-5v1では、「Ds算定用」の増分解析の結果を用いてせん断破壊の有無の確認を行なっています。 S造などで見受けられることですが、増分解析で必要(設定したクライテリア)以上に 押しすぎていないか、確認する必要があるかもしれません。 参考
下記文献などを参考と致しました。 文献1)「改正建築基準法による構造計算作成の要点と事例」 平成19年11月 (財)日本建築防災協会 等 「3.塑性ヒンジ図」P61 文献2)「構造設計・部材断面事例集」 2007年6月 (財)日本建築防災協会 設計例1-2 P32 文献3)「平成19年6月20日施行改正基準法・建築士法及び関係政省令等の解説」 2007年4月26日 「7.RC造における保有耐力の算定」P2-169 関連文書 BUS00572 せん断破壊する鉛直部材がある場合の保有水平耐力の算定(RC造)BUS00736 S造でFD部材がある場合は、どのようにすればよいでしょうか。 文書情報
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