せん断壁の強度寄与係数にαsを考慮しますか。 [文書番号 : DOCR00888]

概要
考慮します。計算仕様について回答します。
回答
DOC-RC/SRCでは選択した診断基準に応じ自動計算します。

『2001年版RC造診断基準』を選択した場合
強度寄与係数に『0.65』を考慮します。
2001年版RC造診断基準【本文】表3 強度寄与係数 第1グループの累加点F1=0.8(変形R1=R500)のときの欄では、曲げ壁、せん断壁 欄あり強度寄与係数が『0.65』となっています。


『2017年版RC造診断基準』を選択した場合
DOC-RC/SRCVer9.0.70.0 DB7.0.1.0以降より、強度寄与係数に『αs』を考慮します。
2017年版RC造診断基準【本文】表3 強度寄与係数 第1グループの累加点F1=0.8(変形R1=R500)のときの欄では
曲げ壁、せん断壁 欄が除かれ、【解説】項目:(C)強度寄与係数αjについて では
『F=0.8における壁の強度寄与係数も同様の考え方で算定する。』(101頁:下から5行目)とし、前述のせん断柱と同様にR1=1/500における強度寄与係数としてαsを考慮するよう記載があります。

表3 強度寄与係数 下段の(表3の注)より、例えば、F1=0.8におけるせん断壁のαsは下記のように計算されます。

αs =αm・Qmu/Qsu

 αm=0.3+0.7・R1/Rmy

  R1=1/500、Rmy=1/250より

  αs = ( 0.3 + 0.7・R1/Rmy)・Qmu/Qsu =(0.3+0.7・0.5)・Qmu/Qsu = 0.65・Qmu/Qsu

  ここで
   αs:せん断柱の強度寄与係数(αs≦1)
   αm:曲げ柱の強度寄与係数
   R1:終局強度時層間変形角(F=0.8、R1=1/500)
   Rmy: 曲げ終局時の層間変形角(壁:R250=1/250)
   Qmu:曲げ強度時せん断力
   Qsu:せん断強度

【注意】
DOC-RC/SRCでは強度寄与係数の直接入力を設けておりません。自動計算の値のみを考慮します。


【出力】
グラフィック出力
項目:10.1.1  部材の終局強度と靭性能
(1)計算結果(αs計算時に考慮したQmu、Qsuを確認出来ます。)

項目:10.2  2次診断グルーピングの結果
(2)強度寄与係数(F=0.8で考慮する強度寄与係数を確認できます。)

参考
DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル
2021年 3月 初刷発行
項目:3.4.16 グルーピングと保有性能基本指標の計算
c)RC部材の強度寄与係数 表3.4.16 RC部材の強度寄与係数


2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
平成29年7月1日2017年改訂版発行
【本文】項目:(b)強度型保有性能計算指標((5式)) 表3 強度寄与係数
【解説】項目:3.2.1保有性能基本指標E0算定の方針(2)第2次診断法による場合(C)強度寄与係数αjについて


関連文書
DOCR00857 プログラムのマニュアルの参照方法を教えてください。



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2021-03-12
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.10.x],
文書番号: DOCR00888
分類: 計算方法


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