診断計算の保有性能基本指標のMu-T 及び Mu-Bの計算式はどこかのマニュアルに載っていますか? [文書番号 : DOCR00875]

概要
参考文献を回答します。
回答
部材の曲げ耐力は
2001年版RC耐震診断基準
「付則3 柱と壁が連続する場合 (3)曲げ終局強度」
に記載された完全塑性理論式で計算しています。

2017年版RC耐震診断基準では、「3.2.1曲げ終局強度」に
『曲げ理論にもとづいて断面を要素分割したモデルによる数値解析を(中略)算定方法を用いてもよい。』

2009年版SRC造耐震診断基準では、「1.2.1曲げ終局強度」に
『RC診断基準に示されている完全塑性理論による算定式など(中略)を用いてもよい。』

と記載されいるため、いずれの診断基準を選択した場合も2001年版の記載を参考としています。
SRC造の断面ピースの分割については RC断面、S断面それぞれに対し分割を行い曲げ終局強度を計算します。

【注意】
DOC-RC/SRCでは完全塑性理論のみで曲げ終局強度を算出しています。
診断基準式により曲げ終局強度を算定する指定はありません。ご注意ください。


詳細
部材耐力の詳細出力
検討方向の部材耐力(Mu、Qmu、Qsu)計算結果の詳細を参照できます。
曲げ終局強度(Mu)につては完全塑性理論に考慮したピース分割の詳細を確認できます。

【操作】
[耐震診断]→[CSV形式ファイルの出力]→[終局強度の個別出力]より
確認する検討方向、柱・壁又ははりにチェックを入れ、部材の配置基端となる軸を指定し[OK]を押します。
CSV形式出力で部材毎の詳細結果を確認できます。

参考
2001年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
平成17年2月25日2001年改訂版発行6刷発行
項目:付則3柱と壁が連続する場合【解説】(3)曲げ終局強度

2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
平成29年7月1日2017年改訂版発行
【本文】項目:3.2袖壁付柱の終局強度 3.2.1曲げ終局強度

2009年改訂版既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準 同解説
2009年12月1日2009年改訂版発行
【本文】項目:1.2 両側袖壁付き柱 1.2.1曲げ終局強度
【解説】項目:1.2 両側袖壁付き柱 1.2.1曲げ終局強度
       (3)累加式、完全塑性理論および平面保持仮定による計算値との比較

DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル
2021年 3月 初刷発行
項目:3.4.2鉛直部材の終局強度
項目:3.4.3曲げ終局強度の計算
項目:付1曲げ終局強度とせん断終局強度の計算例

関連文書
DOCR00857 プログラムのマニュアルの参照方法を教えてください。



文書情報

製品カテゴリ: DOC-RC/SRC 最終更新日: 2021-03-12
バージョン: DOC-RC/SRC[ver.10.x],
文書番号: DOCR00875
分類: 計算方法


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