図1に検討に使用するモデルを示します。検討は図1の赤枠で示す柱で行います。
検討を行う柱の断面形状、降伏断面率、軸力比(長期荷重時)は以下の通りです。
断面形状 : 角形鋼管 □-450x450x16x48(STKR400)
降伏断面率 : 0.85(デフォルト値)、0.50、0.25
軸力比 : 0.05、0.30
図2~3に示す解析結果より、降伏断面率を0.85とした場合については、柱が剛性低下し変形が進んでいったところで降伏と判定されています。これは降伏断面率0.85というのが、耐力に達した状態を想定した設定となっているためです。そのため、剛性低下が生じ始めるステップで降伏と判定させるためには、降伏断面率を0.25~0.50程度に変更する必要があります。
自動生成時の降伏断面率の変更は、[モデル化] → [弾塑性モデルの生成条件]の[MS/Fiberモデル2・MNモデル]タブの「降伏断面率」で行うことができます。部材毎に個別に降伏断面率を変更する場合は、[架構] → [部材] → [柱]、[壁]の「復元力特性-MS/Fiber/MN-自動生成」を「0:しない」とし、[弾塑性モデル] → [MS/Fiberモデル]で「降伏断面率」の設定を変更してください。