DOC-RC/SRCでは「強度寄与係数の扱い」について
『各グループでの最小値』または『部材ごと』のいずれかを選択できます。
『各グループでの最小値』について
診断基準の【本編】には、『強度寄与係数が異なる鉛直部材を同じグループにする場合はそのグループで最小の強度寄与係数を用いる』とされています。省略値ではグルーピングの際に強度寄与係数(α)はそのグループの最小値を採用しています。
『部材ごと』について
診断基準の【解説】では『(中略)以上の計算は、電算プログラムによる算定を前提とれば、F値を連続量として扱って、部材ごとに行い、徐々に増加または低下するCT-F関係を描くことも容易にできる』とし、部材ごとに強度寄与係数を考慮することもできると記載されています。
また、各グループでの最小の強度寄与係数とした場合、補強部材等によっては耐震性能が上がらないケースがあります。
例えば、増設ブレースが、グループ境界F値1.0時点で、α=1.0 となる場合、同じ境界F値のグループにα=0.72となる独立柱が含まれるとグループの最小値としてはα=0.72が有効となり補強の効果が十分に得られません。
DOC-RC/SRCでは、診断基準の【解説】の記載と補強部材ようなケースを考慮し、『部材ごと』に強度寄与係数を乗じる指定を設けました。
【操作】
メニュー[耐震診断]→[計算条件]→[耐震診断計算条件]→〔共通(F値・グルーピング・Eo等)〕タブ より
強度寄与係数の扱い:「各グループでの最小値」(省略値)、「部材ごと」のいずれかを選択します。
【出力】
出力項目:10.2 2次診断グルーピングの結果 (2)強度寄与係数