例えば『Qmu上』により部材耐力が決定する場合、柱頭の負担曲げが大となり柱頭の破壊が先行すると考え反曲点高さは『hcwo上』となります。hcwoはQmuにより決まるため、高さの低いhcwoが使用される場合もあります。また、Qsu計算時は上記のhcwoをせん断スパンとします。
【反曲点高さの計算方法】
反曲点が危険断面位置間にある場合のQmu、せん断スパンは以下のように算定します。
Qmu上 | = Mu上/hcwo上 |
Qmu下 | = Mu下/hcwo下 |
Qmu | = min(Qmu上、Qmu下) |
ここに、 |
Mu上 | : 柱頭の曲げ終局強度 |
Mu下 | : 柱脚の曲げ終局強度 |
hcwo上 | : 上部危険断面位置から柱頭から求めた反曲点までの距離 |
hcwo下 | : 下部危険断面位置から柱脚から求めた反曲点までの距離 |
このとき、Qsu計算時のせん断スパンは以下のようになります。 |
Qmu上 | > Qmu下 の場合 |
せん断スパン= hcwo上 | |
Qmu上 | ≧ Qmu下の場合 |
せん断スパン= hcwo下 |
参考
【hcwoの計算結果出力項目】
グラフィック出力:『10.1.1 部材の終局強度と靭性能』にてhcwoを確認できます。
【反曲点高さの計算方法】
DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル
2021年 3月 初刷発行
項目: 3.4.6 柱と壁が連続する場合の反曲点高さ
2017 年版RC診断基準」による場合 2)弾性解析結果による場合
グラフィック出力:『10.1.1 部材の終局強度と靭性能』にてhcwoを確認できます。
【反曲点高さの計算方法】
DOC-RC/SRC Ver.10 概要編マニュアル
2021年 3月 初刷発行
項目: 3.4.6 柱と壁が連続する場合の反曲点高さ
2017 年版RC診断基準」による場合 2)弾性解析結果による場合
関連文書
DOCR00828 柱と壁が連続する場合のQsu、Qmu 計算時に弾性応力解析の結果を用いた反曲点高さは選択できますか? DOCR00857 プログラムのマニュアルの参照方法を教えてください。
文書情報
製品カテゴリ: | DOC-RC/SRC | 最終更新日: | 2021-03-12 |
バージョン: | DOC-RC/SRC[ver.10.x], | ||
文書番号: | DOCR00829 | ||
分類: | 計算方法 |