[応力解析条件]の「基礎荷重の取り扱い」の指定によって、異なります。
指定により、以下のように付加軸力を扱います。
- 「建物全体」とした場合
曲げ戻し荷重が基礎ばりだけではなく、柱も含む建物全体に作用するため、曲げ戻しによって生じる付加軸力が基礎計算用軸力に考慮されます。
ただし、付加軸力が考慮されることにより、基礎が偏心している場合、基礎計算用軸力や偏心曲げモーメントが上部構造と基礎構造の計算をそれぞれ繰り返すたびに変動することがあります。
- 「基礎ばりのみ(支点反力は加算しない)」とした場合
曲げ戻し荷重による応力を基礎ばりのみの架構モデルで計算し、建物全体で計算した他の荷重ケースの応力と加算します。
このとき、基礎ばりのみの架構モデルで計算したときの曲げ戻し荷重により生じる支点反力は、基礎計算用軸力に加算しません(付加軸力が考慮されません)。
- 「基礎ばりのみ(支点反力は加算する)」とした場合
曲げ戻し荷重による応力を基礎ばりのみの架構モデルで計算し、建物全体で計算した他の荷重ケース応力と加算します。
このとき、基礎ばりのみの架構モデルで計算したときの曲げ戻し荷重により生じる支点反力は、基礎計算用軸力に加算します(付加軸力が考慮されます)。
「建物全体」の場合と同様、付加軸力が考慮されることにより、基礎が偏心している場合、基礎計算用軸力や偏心曲げモーメントが上部構造と基礎構造の計算をそれぞれ繰り返すたびに変動することがあります。
※ここで、曲げ戻し荷重は、BUS-基礎構造によって生成された[曲げ戻し節点荷重]及び、BUS-基礎構造によって生成またはユーザーによって入力された荷重ケースが「鉛直(基礎)」、「雪(基礎)」、「X方向地震(基礎)」、「Y方向地震(基礎)」、「X方向風(基礎)」、「Y方向風(基礎)」のいずれかとなっている[特殊節点荷重]、[特殊はり荷重]を指しています。
データベース番号6.5.0.12以前は、[応力解析条件]の「基礎荷重の取り扱い」は、「建物全体」、「基礎ばりのみ」(支点反力は加算しない)のどちらかとしていました。
データベース番号6.6.0.0より、[応力解析条件]の「基礎荷重の取り扱い」は、「建物全体」、「基礎ばりのみ(支点反力は加算しない)」、「基礎ばりのみ(支点反力は加算する)」のいずれかとしています。