Aというファイルから新規図面へ図形を複写した所、カラーが全て白になってしまいました。
Aでは柱や壁などが色分けされて表示されています。
DWG/DXFファイルを開き、図形の一部を他ファイルへ複写したら色や線種が変わってしまった [文書番号 : DRA00963] 概要
DRA-CAD12シリーズから、線の属性に「レイヤ依存」という種類が追加されました。 DWG/DXFファイルで「ByLayer」という属性が使われていると、「レイヤ依存」に変換されます。 レイヤ依存の図形を、レイヤ依存を使用していない別ファイルに複写すると、表示状態が変わってしまうことがあります。 その場合の対処方法を説明します。 現象
Aというファイルから新規図面へ図形を複写した所、カラーが全て白になってしまいました。 Aでは柱や壁などが色分けされて表示されています。 原因
カラーが「レイヤ依存」に設定されていたことが原因です。 「レイヤ依存」は、レイヤ単位で色・線種・線幅を設定する属性の決め方です。 あらかじめ各レイヤ番号にカラー・線種・線幅を設定しておき、図形の作図時にカラー・線種・線幅を番号ではなく「レイヤ依存」にすることで、レイヤで決めた属性で作図されます。 DRA-CADの初期状態では、レイヤ依存のカラーが白のため、図面全部のカラーが白になってしまいました。 対処方法 対処方法 1
複写先の図面でも、カラーを「レイヤ依存」のままで使用する場合は、「属性のインポート」コマンドでレイヤに設定されたカラーをインポートします。 ダイアログから「ファイル指定」ボタンをクリックし、複写元ファイルを選択します。 『レイヤ』『カラー』『線種』『線幅』のチェックボックスのうち、必ず『レイヤ』のチェックをONにしてOKボタンをクリックします。 対処方法 2 新規図面でレイヤ依存を使用したくない場合は、「属性変更」コマンドなどで各図形のカラーを属性変更していきます。 補足
DXF/DWGファイルを開くときのダイアログボックス[一般]タブに『レイヤ依存を使用しない』というチェックボックスがあります。 AutoCADデータでレイヤ依存が使われていた場合は、『レイヤ依存を使用しない』のチェックをONにして開く事で、レイヤ依存の属性は各図形ごとのカラー番号・線種番号・線幅番号に置き換わります。 別ファイルにデータを複写しても、表示状態が変わることはなくなります。 関連文書 DRA00962 属性の「レイヤ依存」について文書情報
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