浮き上り抵抗重量がBUS-基礎構造で求めた値(基礎重量)なのか、
ユーザー自身が杭重量等必ずしも基礎重量ではない重量を付加しているのか
判断できないのが現状のため、BUS-基礎構造では下記の通り基礎計算用軸力を採用しております。
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①浮き上り抵抗重量FFWが各脚位置に配置されており、
応力計算条件において浮き上りを考慮した場合、
NL’=NL+浮き上り抵抗重量FFWとして浮き上り判定が行われている。
②基礎構造計算では浮き上り抵抗重量を含まないNL値を採用している。
③浮き上り抵抗重量が基礎+土被り重量である場合、
基礎構造計算において計算した基礎+土被りと2重に考慮されるため、
基礎構造計算では浮き上り抵抗重量を含まないNL値を採用するのは正しい。
④浮き上り抵抗重量を含まないNLを採用しているにも関わらず、
地震NEL、NERでは抵抗重量を含む値が採用されている。
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浮き上り抵抗重量を考慮した軸力により基礎の計算を行う場合は、
基礎計算用軸力の直接入力(KALコード)(マニュアルP.249)により入力をお願い申し上げます。
但し、その軸力にBUS-基礎構造において自動計算された基礎重量が付加されることを
念頭においてください。BUS-基礎構造において基礎重量の自動計算を無視する場合は、
基礎重量個別指定(KFWコード)により各基礎に対してゼロ値を入力してください。
べた基礎 --------------------------------
NL’は、浮上り計算の時に浮上りを抑える重量です。
この重量は、鉛直応力の支点反力+基礎重量(浮上り抵抗重量)で計算されています。
今回のようにべた基礎の場合には、鉛直荷重時の支点反力が、0または負になるため出力がこの結果になります。
現在、べた基礎の場合には、浮上り計算を行うと正しい結果が出てこない(浮上りの押さえになる重量の計算の仕方をどのようにするかが決まっていない)ため、結果として使用するのは問題があると思います。
(べた基礎では浮き上りは起こらないを前提としている)