杭の算定計算 [文書番号 : BUS00353] 概要
基礎共通計算条件の「杭」項目の指定による計算方法 質問 基礎共通計算条件の「杭」項目の算定計算の指定により、どのような計算が行われるか。 回答
■「杭種算定計算」 杭基礎符号において設定された杭本数を変更せずに、 水平力に対して必要な杭種を算定する計算。(「杭基礎符号」中の杭本数は変更しない。) ・既製杭 「杭符号」において既製杭(PHC、PRC、SC、ST杭など)を指定した場合、PHC杭から順に杭種を算定します。 PHC杭で水平耐力が不足する場合、「杭計算条件」の「用いる既製杭の種別」にしたがって PRC、SC杭のどちらかを優先します。(PHC→PRC→SCまたはPHC→SC→PRC) (注意点) ユーザー定義杭による杭種算定計算は対応しておりません。検定専用となります。 杭符号において日本コンクリート工業の既製杭が選択されている場合は、 日コンの既製杭中から算定します。 三谷セキサンの既製杭が選択されている場合は、三谷の既製杭中から算定します。 ユーザー定義の既製杭が選択されている場合は、日コンの既製杭中から算定します。 ・鋼杭 「杭符号」において「鋼管杭」を指定した場合、必要な鋼管板厚を求めます。 ・場所打ち杭 「杭符号」において「場所打ち杭」を指定した場合、 「杭計算条件」の主筋、せん断補強筋により必要な鉄筋量を求めます。 ■「杭本数算定計算」 軸力に対して必要な杭本数を求めた後、 指定された杭種に従って水平力に対して必要な杭本数を算定する計算。 (「杭符号」中の杭種は変更しない。) ①.軸力に対して必要な杭本数を求める ②.各柱位置毎に水平力に対する曲げ-軸力、せん断の検討計算(検定計算)を行い、OKの場合は本数は変更しない。 NGの場合はその基礎位置の杭本数を増やし、耐力検討がOKとなるまで繰り返す。(最大本数9本) ③.②を基礎数の数だけ繰返し、全基礎に対して検討後、水平力の再分担を行う。 ④.全基礎に対して曲げ-軸力、せん断の検討計算(検定計算)を行い、NG箇所がある場合は②に戻る。 OKの場合は終了する。(杭基礎スラブ断面計算へ移る。) ■「杭本数算定計算(混合)」 軸力に対して必要な杭本数を求めます。 杭符号(GPDコード)に事前に登録されている全ての杭符号(杭径、支持力)を対象に、 杭の支持力が最も有効に使われる杭を算定します。 杭種、杭径が異なってもかまいませんが、1ヵ所の柱の杭種、杭径は同一とします。 各径に対して求めた杭反力を支持力で割った値が最も大きい杭径を 杭の支持力が最も有効に使われる杭として採用します。 文書情報
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