RC造の平家で柱の部材種別の条件を満たしているのになぜFDなのか。

柱部材がせん断破壊すると判断しているため、部材種別がFDになっています。 この時に、計算結果の終局時機構図のせん断の降伏率が1.0より小さいのになぜかと疑問をもたれるでしょう。
以下マニュアルの抜粋
RC、SRC部材では、以下により曲げ破壊かせん断破壊かの判別を行います。S造では破壊モードの判別は行いません。
終局時にせん断破壊している部材はせん断破壊としますが、両端が曲げ降伏している部材でも以下の場合はせん断破壊とします。
　　α・Q>Qu
ここに、
　　 Q:終局時せん断力
　 α:UACレコードの第17〜22項目で入力したメカニズム時のせん断力の割増率
終局時に両端が降伏していない部材も以下の場合はせん断破壊とします。
　　ΣM/ΣMu<αQ/Qu
　かつ
　　αe・Q>Qu
ここに、
　　M、Q :終局時応力で、Σは部材両端を加えることを示します。
　　α　　:UACレコードの第17〜22項目で入力したメカニズム時のせん断力の割増率
　　αe 　:UACレコードの第23項目で入力したメカニズム時の割増率
　　Mu 　 :曲げ耐力
　　Qu　 :せん断耐力