W4030:マトリクスの対角要素がゼロまたは負数であるため、固有値解析を中止しました [文書番号 : SNAP00097]

概要
「W4030:マトリクスの対角要素がゼロまたは負数であるため、固有値解析を中止しました」の原因と対処方法について
質問
固有値解析を行うと、「W4030:マトリクスの対角要素がゼロまたは負数であるため、
固有値解析を中止しました」という警告が表示され、解析できません。
解析できるようにするにはどうしたらよいでしょうか。
回答
不安定な構造となっている場合、W4030が出力され固有値解析を行うことができません。
不安定となる原因はモデルにより様々なため、下図のモデルを例にしてよくある事例を2つ紹介します。



非剛床の梁の中間節点で梁の面外剛性が考慮されていない
剛床R3のように梁の中間節点が剛床に所属しておらず、梁の面外剛性が考慮されていないと
梁の中間節点は面外方向に不安定となり、固有値解析を行うことができません。
このような場合、該当の梁について、[架構]→[部材]→[はり]で「面外剛性」を
「1:考慮する」に設定してください。

このように、不安定となっている節点がある場合、
「W4029:拘束・関連のない孤立な自由度があります」という警告が出力されていますので、
不安定を解消できるようモデル化を行ってください。

最下階の剛床に拘束が設定されていない
剛床に所属する節点について、剛床の関連自由度(TX,TY,RZ)の拘束は剛床の拘束で設定する必要があります。
最下階の節点でピン支点となる拘束を設定していても、最下階の剛床R1にTX,TY,RZを固定とする拘束が
設定されていない場合、最下階の節点はTX,TY,RZが拘束されていない状態となり、固有値解析を行えません。
[架構]→[剛床/剛体/同一変位]の「拘束」で最下階の剛床にはTX,TY,RZを固定とした拘束を設定してください。

関連文書
SNAP00060 剛床/剛体の拘束と節点の拘束の関係



文書情報

製品カテゴリ: SNAP/SNAP-MD 最終更新日: 2023-03-09
バージョン: SNAP[All],
文書番号: SNAP00097
分類: 操作・入力


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