壁倍率、⊿Qaの上限 [文書番号 : HST00137]

概要
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」 (企画編集:(公財)日本住宅・木材技術センター)に拠り、
「水平力に対する検定1(令46条による壁量計算)」では、耐力壁壁倍率が5.0を超える場合は5.0として計算します。
「水平力に対する検定2(令82条による許容応力度計算)」では、壁倍率が7.0を超える場合は7.0として計算します。
⊿Qaは、入力した値で計算します。
質問
構造計算で壁倍率が7倍以上は7倍で計算されますが、7倍上限の根拠を教えてください。
また、それ以上の壁倍率(壁を別途詳細計算等して)を用いて計算、することは出来ますか。
床・屋根の⊿Qa床剛性については、上限剛性限度はありますか。
回答
出力「5.水平力に対する検定1(令46条による壁量計算)」では、耐力壁壁倍率が5.0を超える場合は5.0として計算します。
出力「6.水平力に対する検定2(令82条による許容応力度計算)」では、(公財)日本住宅・木材技術センター発行の『木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)』に拠り、壁倍率が7.0を超える場合は7.0として計算しています。
上限の根拠は「木造軸組工法住宅の許容応力度設計①(2017年版)」 (企画編集:(公財)日本住宅・木材技術センター)の「2.1.2 構法の仕様」の「(4) 耐力壁」とその【解説】になります。

⊿Qaは、入力した値で計算します。
水平構面の仕様による⊿Qaは、「木造軸組工法住宅の許容応力度設計①(2017年版)」 (企画編集:(公財)日本住宅・木材技術センター)の「表2.4.5.1」となりますが、この仕様以外で⊿Qaを入力される場合、設計者の判断にてご利用下さい。
補足
Ver.7以降では、計算条件の入力の「許容応力度計算における壁倍率の上限」を「7倍」とした場合です。
「上限なし」とした場合は、「水平力に対する検定2(令82条による許容応力度計算)」では、壁倍率が
7.0を超える場合も、入力した値で計算します。
「上限なし」は、実験等により、周辺部材を含めた構造上の安全性が確認されている場合に限り指定できます。



文書情報

製品カテゴリ: HOUSE-ST1 最終更新日: 2020-10-29
バージョン: HOUSE-ST1[Ver.8x],HOUSE-ST1[Ver.7x],HOUSE-ST1[Ver.6x],
文書番号: HST00137
分類: 計算方法


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