保有水平耐力計算結果の「耐震壁の壁板のみの曲げ破壊」 [文書番号 : BUS00854]

概要
破壊形式の記号凡例についての解説です。
質問
終局時ヒンジ図、終局時機構図の記号凡例にある「耐震壁の壁板のみの曲げ破壊」とはどのような状態ですか。
回答
保有水平耐力計算を「立体モデル」、「立体並進モデル」にて行った場合、終局時ヒンジ図、終局時機構図にご質問の破壊形式となることあります。
立体モデルでは、直交フレームも同時にモデル化を行う必要がありますので、壁のモデル化は壁板部分と付帯柱(両端ピン接合)のそれぞれを考慮します。BUS-5概要編マニュアルの「4.5.1.1 応力解析モデル」、「壁 1)耐力壁」の「b)解析モデル5、6[2方向MSモデル]」もご参照ください。
耐力壁全体としての曲げ耐力は、壁板の曲げと両端の付帯柱の軸力差による曲げを考慮した結果となります。

立体モデルで保有水平耐力計算を行い「耐震壁の壁板のみの曲げ破壊」と結果出力されるときは、壁板部の柱頭または柱脚でヒンジが発生した状態となります。
特に柱頭、柱脚ともにヒンジが発生した状態では、それ以降は変形だけが進みますが耐力は上がりません。

付帯柱は、軸力により引張破壊、圧縮破壊となります。



文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2010-02-04
バージョン: BUS-5[ver1.x],
文書番号: BUS00854
分類: 計算結果


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