[冷間成形角形鋼管の計算](UBCレコード)の入力と計算方法の関係をご説明いたします。
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「局部崩壊層設定、再計算を行う方向」にチェックのある加力方向は、局部崩壊層の判定を行い、局部崩壊層がある場合、または「局崩壊層の指定」が指定されている層がある場合は、局部崩壊層に接続する柱部材の耐力を低減した保有水平耐力の計算(以下、再計算と呼びます)を行います。
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「崩壊形式を判定する方向」のチェックのある方向は、「局部崩壊層設定、再計算を行う方向」にチェックがなくても局部崩壊層の判定を行います。
ただし、BCP、BCR材の場合は、常に崩壊形式の判定を行います。
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「局部崩壊層の指定」が指定されている層は、保有水平耐力計算の再計算時に局部崩壊層の設定がされます。
「局部崩壊層設定、再計算を行う方向」にチェックがない場合は、Ds算定時、保有耐力時の計算で、局部崩壊層に接続する柱部材の耐力を低減して計算します。
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STKR材は、全体崩壊形が前提となるため、「局部崩壊層設定、再計算を行う方向」にチェックがあっても、再計算は行いません。
ただし、「局部崩壊層の指定」で指定された層がある場合は、再計算を行います。
下の表は、入力項目の入力の有無と計算方法の相関一覧表です。
※凡例 〇:入力項目にチェックあり、または指定あり、 × :入力項目にチェックなし、または指定なし
入力項目 |
計算の方法 |
崩壊形式を判定する方向 |
局部崩壊層設定、再計算を行う方向 |
局部崩壊層の指定 |
× |
〇 |
× |
崩壊形式を判定します。
BCP、BCR材の場合で、かつ、崩壊形式の判定で局部崩壊層があった場合には、局部崩壊層の設定をして、再計算を行います。
STKR材の場合は、再計算を行いません。
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〇 |
〇 |
× |
同上
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× |
〇 |
〇 |
崩壊形の判定を行い、再計算も行います。
その際、崩壊形の判定で局部崩壊層となった層と、局部崩壊層の指定で指定された層を、局部崩壊層とします。
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〇 |
〇 |
〇 |
同上
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× |
× |
× |
BCP、BCR材の場合は、崩壊形式の判定を行います。STKR材の場合は、判定を行いません。
どちらの場合も再計算は行いません。
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〇 |
× |
× |
崩壊形式の判定を行いますが、再計算は行いません。
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× |
× |
〇 |
BCP、BCR材の場合は、崩壊形式の判定を行います。STKR材の場合は、判定を行いません。
どちらの場合も再計算は行いません。
局部崩壊層の指定で指定された層は、Ds算定時、保有耐力時の計算で、柱部材耐力を低減します。
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〇 |
× |
〇 |
崩壊形式の判定を行いますが、再計算は行いません。
局部崩壊層の指定で指定された層は、Ds算定時、保有耐力時の計算で、柱部材耐力を低減します。
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