許容応力度等計算時の壁エレメント置換の計算方法について [文書番号 : BUS00824]

概要
許容応力度等設計時の壁エレメント置換の計算方法について記載します
回答
壁板の断面2次モーメント、せん断断面積、軸方向断面積を計算します。

形状係数:K = 1.2
剛性低下率: β=max( 0.0, (1.0 - 1.25 ・ p) )
断面2次モーメント : t ・ L3 / 12
断面積       : t ・ L0
せん断断面積    : t ・ L ・ β / K

置換エレメントの周辺柱の増大率
φ = 1.0

ここに
t:壁厚さ(cm)
L:柱心間距離(cm)
L0:壁内法長さ(cm)
p:開口周比
せん断剛性低下率は、断面2次モーメント、断面積、せん断断面積に考慮する

壁の断面2次モーメント(付帯柱を含む)
I=t・Lo3/12+cA1・L2/4+cA2・L2/4+cB1・cD13/12+cB2・cD23/12

ここに
t:壁厚さ(cm)
Lo:壁内法長さ(cm)
L:柱中心間距離(cm)
cB1:左側柱はば(cm)
cD1:左側柱せい(cm)
cB2:右側柱はば(cm)
cD2:右側柱せい(cm)
cA1:cB1・cD1(cm2)
cA2:cB2・cD2(cm2)

補足
壁形状から計算した断面2次モーメントと、内部のモデル化での差(壁付帯柱をピンとして計算するため、柱形状での断面2次モーメントの加算分に差がでる)による数値の近似のため付帯柱の断面積剛度増大率の調整を行う必要があります。
しかし、壁板の断面2次モーメントを柱心まで見込んだ性能にしているためモデル化により生じる差は微小であると考え柱剛度増大率の調整は特に行ってはおりません。



文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2008-12-17
バージョン: BUS-5[ver1.x],
文書番号: BUS00824
分類: 計算方法


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