BUS-3V2以前とBUS-5V1のRC耐震壁の取扱いの相違 [文書番号 : BUS00678] 概要
相違点を説明します。 質問 BUS-5 V1のRC耐震壁の取扱いは、BUS-3V2以前と相違点があるでしょうか。 回答
■BUS-3V2以前 BUS-3Ver.2概要編(2005.12 第1版) P38 「■壁のモデル化 小開口の壁(スリット開口のない壁)」 P76 「RC壁」 に記載のとおり、 開口周比P=max{√(∑開口面積/壁体面積),(開口長さ/壁の長さ)}とし、 ①耐震壁の判断は P≦0.4 ②耐震壁のせん断剛性の低減率は r=1-1.25P ③耐震壁のせん断耐力の低減率は r=min{(1-lo/l),(1-√(ho・lo/h・l)} で行っていました。 ■BUS-5V1 平19国交告594号 第1 三 イと整合を取るために、 下記の変更を行ないました。 BUS-5Ver.1概要編(2007.12 初版) P65 「4.2.2.3壁のモデル化」 P99 「RC壁」 に記載のとおり、 ①耐震壁の判断は ro=√(ho・lo/h・l)とし、 ro≦0.4 ②耐震壁のせん断剛性の低減率は r=1-1.25ro ③耐震壁のせん断耐力の低減率は r=min{(1-√(ho・lo/h・l),(1-lo/l),(1-ho/h)} で行っています。 ④平19国交告594号 第1 三 の 「この場合において、開口部の上端を当該階のはりに、かつ、 開口部の下端を当該階の床版にそれぞれ接するものとした場合にあっては、 当該壁を一の壁と取り扱ってはならないものとする。」 に対応するために、[基本入力データ][モデル化][モデル化条件](FMDレコード)に 「柱・はりに接すると判断できる壁長さ(㎝)」の入力項目を設けています。 壁の上のたれ壁、下の腰壁がともに入力値以下の場合は耐震壁にはみなしません。 補足
上記の①~④の変更により、下記のようなBUS-3V2以前とBUS-5V1では相違があります。 ・開口の幅が大きい場合 ①の変更により、BUS-3V2以前では耐震壁と扱われなかった壁が、BUS-5V1では耐震壁になる場合があります。 ②の変更により、BUS-3V2以前よりも、BUS-5V1では耐震壁の剛性が大きくなる場合があります。 ・開口の高さが大きい場合 ③の変更により、BUS-3V2以前よりも、BUS-5V1では耐震壁の耐力が小さくなる場合があります。 ④の変更により、BUS-3V2以前では耐震壁と扱われた壁が、BUS-5V1では耐震壁にならない場合があります。 文書情報
|