BUS-3Ver.3での、平成19年改正基準法の鉄骨造のルート1-2について [文書番号 : BUS00625]

概要
BUS-3での、平成19年改正基準法の鉄骨造のルート1-2について
質問
BUS-3Ver3.0では、平成19年改正基準法の鉄骨造のルート1-2には対応していないようですが、
どうしたらよいでしょうか?
回答
ご指摘の通り、BUS-3V3.0では平19改正基準法の鉄骨造ルート1-2には対応してません。
平19改正基準法のルート1-2を行ないますには下記の手順が必要と考えています。
確認審査機関とも重々打ち合わせください。

1)計算ルートの選択
 [データ入力][断面計算データ][断面計算条件]の「計算ルート」タブでは
 「ルート1」を選択されるのがよいと思います。
 ただし、当然のことながら「6.8 計算ルート判別表」では
 ルート1は「N」となります。
 偏心率は0.15以下である必要があります。
 
2)地震力の件
 [データ入力][共通条件データ][地震力]では
 「標準層せん断力係数」を0.3以上にする必要があります。

3)「⑪柱脚部と基礎の接合部の検討」
 平成19年6月20日施行改正基準法・建築士法及び関係政省令等の解説 第2版
 p597 の「⑪柱脚部と基礎の接合部の検討」につきましては
 2001年版建築物の構造関係技術解説書の「付1-2.6 柱脚の設計の考え方」
 付図1.2-25のルート④または⑤に当たる検討と思います。
 BUS-3V2.1では2001年版建築物の構造関係技術解説書の説明の通り
 「γ=1+(筋違いのベータによる割り甘し値)」として
 「9.4.3 Sベースプレート部の計算条件(保有耐力接合の検討)」で
 検討を行ないますので、5/3倍はなりません。
 5/3倍にしたい場合は別途、データファイルを作成していただき
 [データ入力][共通条件データ][地震力]では
 「標準層せん断力係数」を0.3×5/3/γで、
 「9.4.3 Sベースプレート部の計算条件(保有耐力接合の検討)」を
 出力する必要があると思います。 

4)その他
 平成19年6月20日施行改正基準法・建築士法及び関係政省令等の解説 第2版
 p596の
 ①-③、⑤、⑧、⑨はご自分で確認して頂く必要があります。
 ⑦については、4)のデータで計算ルートをルート2にして
  [データ入力][断面計算データ][断面計算条件]の
  「S計算条件」タブの「幅厚比が標準値を超えた場合」を
  「メッセージ出力あり」にしてください。
 ⑩は4)のデータで計算ルートをルート2にすれば
 BUS-3Ver.2概要編P92「6)保有耐力横補剛の検討」に記載されている
   内容をチェックして満たない場合はワーニングを出します。

以上の様に考えますが、誤り場合は、ご指摘ください。
よろしくお願い申し上げます。


BUS3V2対話入力編・テキスト入力編・ユーザーズガイドは
[ヘルプ][ヘルプの目次]で参照してください。

注意
BUS-3Ver.2.1以前のBUSでは層間変形角は鉛直部材の上下の節点間距離で確認しています。
 改正基準法では層間変形角は「当該階の床版上面位置から上階の床版上面位置
 までの距離」で計算しなければなりませんので全て別途、手計算で確認して  いただくことになります。
 [ウィンドウ][変位図の表示]で地震時の変位図をご利用いただければ
 便利かと思います。操作方法についてはBUS-3V2ユーザーズガイド
 「3.2.2 変位図の表示」をご参照ください。
 基礎ばりの大きい最下階などは特に厳しくなるはずです。




文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2012-03-23
バージョン: BUS-3[ver.3.x],
文書番号: BUS00625
分類: 操作・入力


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