詳細変位の計算 [文書番号 : FAP00041]

概要
詳細変位は、
  1. 応力計算結果の両端モーメントを単純支持ばりの両端に加力した状態の変位分布状態を計算
  2. 部材荷重を単純支持ばりとして変位分布状態を計算
  3. 両方の分布状態を足し合わせる
という手順で計算を行います。
解説
詳細変位は、
  1. 応力計算結果の両端モーメントを単純支持ばりの両端に加力した状態の変位分布状態を計算
  2. 部材荷重を単純支持ばりとして変位分布状態を計算
  3. 両方の分布状態を足し合わせる
という手順で計算を行います。
  • 詳細変位の計算例
  • 例えば、以下のような片持ばりを考えます。

    I端側のモーメントをMaとし、単純支持ばりに加力した状態の変位分布状態δ1を計算します。

    変位分布状態は、モールの定理より以下の式となります。
    δ1=Mal2/6EI×{2x/l-3(x/l)2+(x/l)3}
    ただし
    x:材軸方向の座標
    δ1:変位方向の座標
    E:ヤング係数
    I:断面二次モーメント

    単純支持ばりに部材荷重を加力した状態の変位分布状態δ2を計算します。

    変位分布状態は、モールの定理より以下の式となります。
    δ2=wl4/24EI×{x/l-2(x/l)3+(x/l)4}

    変位分布状態は、
    δ=δ1+δ2
    となります。
    参考
    FAP-3ヘルプ([ヘルプ]メニューの[ヘルプの目次])
  • モデルウィンドウ-応力/変位図
     [基本操作]→[モデルウィンドウについて]→[モデルウィンドウ]→[応力/変位図]
     (Ver.5では[リファレンス]→[解析]→[応力解析-応力、変位図])



  • 文書情報

    製品カテゴリ: FAP 最終更新日: 2022-03-22
    バージョン: FAP-3[Ver.6x],FAP-3[Ver.5x],
    文書番号: FAP00041
    分類: 計算方法


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