応力計算において不安定架構となり計算が行われない [文書番号 : WALL00003]

概要
応力計算において不安定架構となり計算が行われない件について説明します。
回答
下記の4点についてご確認下さい。
①不安定架構の原因となっている節点付近に中折れの壁ばりや壁付帯ばりがある
 [斜め軸]を利用して原因となっている節点の軸を一本化するか(全層について行ってください)、
 [節点の移動]や[軸名称、スパン長の変更]を選択して中折れのはりが生成されないようにしてください。
②不安定架構の原因となっている節点のXY座標がその直上階か直下階のXY座標とあっていない
 その節点の壁柱にねじれ、あるいは面外応力が発生する条件となっています。
 [節点の移動]や[軸名称、スパン長の変更]を選択して解析モデルを再検討してください。
③不安定架構の原因となっている節点付近のはりや壁柱の剛性が不足している。
 付近に断面の小さいはりや材長の長い付帯ばりが存在しています。これらの部材の剛性が不足し過大な変形を起こしています。
 部材断面を再検討するかプルダウンメニューより[データ入力]-[応力計算データ]-[応力計算条件]を選択し壁付帯ばりの剛度増大率を変更してください。
④直交ばりを持たない壁柱の柱頭や柱脚に壁を面外に曲げるモーメントを作用させている場合。
 壁柱は面外剛性を持たないため壁を面外に曲げるような応力を作用させた場合不安定架構となります。
 特殊節点荷重の配置や片持ばり、片持スラブからくる曲げモーメントによりこの現象が起こる恐れがあります。



文書情報

製品カテゴリ: WALL シリーズ 最終更新日: 2005-02-22
バージョン: WALL シリーズ[All],
文書番号: WALL00003
分類: 計算結果


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