WindowsXP SP2ではWindowsファイアウォール機能があります。
この機能は、許可しないプログラムや、許可しないポート番号での通信を出来ないようにします。そのサーバープログラムが起動しているパソコンのWindowsファイアウォール機能が有効になっている場合に、k-Serverのプログラムと、k-Serverで使用している通信ポート番号が許可されていないと、各ネットワーク版アプリケーション(DRA-CAD6ネットワーク版など)がサーバープログラム(k-Server)と通信することができず、起動できなくなります。
※クライアントがWindowsXP SP2の場合はクライント側の設定も必要になります。詳しくは
こちらを参照してください。
Windowsファイアウォールが有効になっている場合に、ネットワーク版を使用するには、サーバープログラムが実行されている(ライセンスモジュールの付いている)パソコンで、k-Serverプログラムと、必要な通信ポートを開放しなければなりません。
まず、ネットワーク版を使用する為に以下の手順で、ファイアウォールの設定を確認します。
- Windowsファイアウォールを起動します(Windowsファイアウォールは【コントロールパネル】の中にあります)。
Windowsファイヤウォールを起動すると下のような画面が表示されます。
- Windowsファイアウォールでは、設定によってk-Serverが利用可能な場合と不可能な場合があります。
以下に設定によるケースを表します。
Windowsファイアウォールの設定による動作対応表 |
A. | Windowsファイアウォールが無効 | k-Serverはそのまま利用可能 |
B. | Windowsファイアウォールが有効 且つ例外を許可する | 例外の設定をすることでk-Serverは利用可能 |
C. | Windowsファイアウォールが有効 且つ例外を許可しない | k-Serverは利用不可能 |
以下では、上記Bの場合の設定方法を解説します。
■Windowsファイアウォールが有効で例外を許可する場合
Windowsファイアウォールが有効で例外を許可する場合には、例外のタブでk-Serverを例外事項として登録する必要があります。
ここでは、例外への設定方法を説明します。
- プログラムおよびサービスの一覧の中に必要な項目を追加します。
※上の画像ではk-Serverに必要な項目を追加してあります。
- 上の画面で【プログラムの追加】ボタンを押して、k-Serverプログラムを登録します。【プログラムの追加】ボタンを押すと下の画面が表示されます。
Windowsへ登録されているプログラムの一覧が表示されます。
その中から【k-Server】を選択して【OK】ボタンを押します。
※NTサービス版をご利用されている場合は、プログラムの欄には表示されません。【参照】ボタンを押してNTサービス版がインストールされているフォルダを指定し、「k-Server.exe」ファイルを指定してください。
- 次に1の画面で【ポートの追加】ボタンを押して、k-Serverで利用しているポート番号を登録します。【ポートの追加】ボタンを押すと下の画面が表示されます。
名前の欄へ「k-Server IPアドレス受信ポート」、ポート番号の欄へ「10001」、【TCP】にチェックを入れて【OK】ボタンを押します。これでポート10001番で通信可能になります。
同様に、「k-Server IPアドレス送信ポート」「k-Server クリップボード転送ポート」「k-Server ライセンス発行用ポート」「k-Server 汎用ポート」についても登録します。それぞれに必要なポート番号は下の表をご覧ください。
※尚「k-Server設定」プログラムで各ポート番号を変更している場合は、「k-Server設定」プログラムで設定をしている番号を登録します。
NetAppServer版の場合 |
外部ポート番号 | 内部ポート番号 | TCP/UDP |
700 | 700 | TCP |
k-Server版の場合 |
外部ポート番号 | 内部ポート番号 | TCP/UDP |
受信ポートの設定値 (既定値は 10001) | 受信ポートの設定値 (既定値は 10001) | TCP |
送信ポートの設定値 (既定値は 10002) | 送信ポートの設定値 (既定値は 10002) | TCP |
ライセンス発行用ポートの設定値 (既定値は 10003) | ライセンス発行用ポートの設定値 (既定値は 10003) | TCP |
汎用ポートの設定値 (既定値は 10004) | 汎用ポートの設定値 (既定値は 10004) | TCP |
クリップボード転送ポートの設定値 (既定値は 10005) | クリップボード転送ポートの設定値 (既定値は 10005) | TCP |
※これらの設定はサーバー側で必要になります。