サーバーのWindowsXPでSP2(サービスパック2)をインストールするとネットワーク版が起動できない [文書番号 : DRA00570]

概要
サーバープログラムを起動しているパソコンがWindowsXPでSP2をインストールした場合に、ネットワーク版を使用する方法について解説します(NetAppServer版、k-Server版について解説します)。
原因
WindowsXP SP2ではWindowsファイアウォール機能があります。
この機能は、許可しないプログラムや、許可しないポート番号での通信を出来ないようにします。そのサーバープログラムが起動しているパソコンのWindowsファイアウォール機能が有効になっている場合に、k-Serverのプログラムと、k-Serverで使用している通信ポート番号が許可されていないと、各ネットワーク版アプリケーション(DRA-CAD6ネットワーク版など)がサーバープログラム(k-Server)と通信することができず、起動できなくなります。

※クライアントがWindowsXP SP2の場合はクライント側の設定も必要になります。詳しくはこちらを参照してください。
対処方法
Windowsファイアウォールが有効になっている場合に、ネットワーク版を使用するには、サーバープログラムが実行されている(ライセンスモジュールの付いている)パソコンで、k-Serverプログラムと、必要な通信ポートを開放しなければなりません。
まず、ネットワーク版を使用する為に以下の手順で、ファイアウォールの設定を確認します。
  1. Windowsファイアウォールを起動します(Windowsファイアウォールは【コントロールパネル】の中にあります)。
    Windowsファイヤウォールを起動すると下のような画面が表示されます。


  2. Windowsファイアウォールでは、設定によってk-Serverが利用可能な場合と不可能な場合があります。
    以下に設定によるケースを表します。

    Windowsファイアウォールの設定による動作対応表
    A.Windowsファイアウォールが無効k-Serverはそのまま利用可能
    B.Windowsファイアウォールが有効
    且つ例外を許可する
    例外の設定をすることでk-Serverは利用可能
    C.Windowsファイアウォールが有効
    且つ例外を許可しない
    k-Serverは利用不可能


以下では、上記Bの場合の設定方法を解説します。

■Windowsファイアウォールが有効で例外を許可する場合

Windowsファイアウォールが有効で例外を許可する場合には、例外のタブでk-Serverを例外事項として登録する必要があります。
ここでは、例外への設定方法を説明します。
  1. プログラムおよびサービスの一覧の中に必要な項目を追加します。

    ※上の画像ではk-Serverに必要な項目を追加してあります。

  2. 上の画面で【プログラムの追加】ボタンを押して、k-Serverプログラムを登録します。【プログラムの追加】ボタンを押すと下の画面が表示されます。

    Windowsへ登録されているプログラムの一覧が表示されます。
    その中から【k-Server】を選択して【OK】ボタンを押します。
    ※NTサービス版をご利用されている場合は、プログラムの欄には表示されません。【参照】ボタンを押してNTサービス版がインストールされているフォルダを指定し、「k-Server.exe」ファイルを指定してください。

  3. 次に1の画面で【ポートの追加】ボタンを押して、k-Serverで利用しているポート番号を登録します。【ポートの追加】ボタンを押すと下の画面が表示されます。

    名前の欄へ「k-Server IPアドレス受信ポート」、ポート番号の欄へ「10001」、【TCP】にチェックを入れて【OK】ボタンを押します。これでポート10001番で通信可能になります。
    同様に、「k-Server IPアドレス送信ポート」「k-Server クリップボード転送ポート」「k-Server ライセンス発行用ポート」「k-Server 汎用ポート」についても登録します。それぞれに必要なポート番号は下の表をご覧ください。
    ※尚「k-Server設定」プログラムで各ポート番号を変更している場合は、「k-Server設定」プログラムで設定をしている番号を登録します。

    NetAppServer版の場合
    外部ポート番号内部ポート番号TCP/UDP
    700700TCP


    k-Server版の場合
    外部ポート番号内部ポート番号TCP/UDP
    受信ポートの設定値
    (既定値は 10001)
    受信ポートの設定値
    (既定値は 10001)
    TCP
    送信ポートの設定値
    (既定値は 10002)
    送信ポートの設定値
    (既定値は 10002)
    TCP
    ライセンス発行用ポートの設定値
    (既定値は 10003)
    ライセンス発行用ポートの設定値
    (既定値は 10003)
    TCP
    汎用ポートの設定値
    (既定値は 10004)
    汎用ポートの設定値
    (既定値は 10004)
    TCP
    クリップボード転送ポートの設定値
    (既定値は 10005)
    クリップボード転送ポートの設定値
    (既定値は 10005)
    TCP

    ※これらの設定はサーバー側で必要になります。
関連文書
DRA00571 クライアントのWindowsXPでSP2(サービスパック2)をインストールするとネットワーク版でサーバーが検索できない



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2004-09-10
バージョン: DRA−CAD[ネットワーク版],
文書番号: DRA00570
分類:


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