【剛床/剛体/同一変位】の重心位置は、【節点】の「質量」、「付加質量」の累加から計算します。
剛性率・偏心率の荷重ケースからの重心位置は、荷重ケースの応力計算結果から計算します。
剛性率・偏心率の計算で、層(Ver.5では剛床)の入力値を使用したい場合は、「質量重心」を選択する(Ver.5では重心位置を計算するのチェックボックスのチェックを外す)と、入力値を採用します。
※Ver.6のダイアログ
立体解析では剛床の回転を考慮した計算を行う為、2種類計算方法がございます。
床の回転剛性は、鉛直部材の捻れ剛性と水平剛性により決まります。
捻れ剛性は、単純にすべてを累加するだけですが、水平剛性から回転剛性を求めるには、鉛直部材と重心の距離を二乗し、節点質量を掛けて求めます。
これが、回転慣性質量となります。
つまり、立体解析の場合
応力解析結果から重心を求める
→応力解析する為には、床の回転剛性を求めなければならない
→床の回転剛性を求めるには、床の回転慣性質量を求めなければならない
→回転慣性質量を求めるには、重心を求めなければならない
→重心を求めるには、応力解析をしなければならない
となり、ループしてしまいます。
その為、FAP-3では節点に集中する質量から重心を自動計算する機能が存在します。
剛床の回転剛性 |
= |
節点の回転剛性 ΣKmzi Kmzi:節点のZ軸周りの回転剛性 |
+ | ||
節点の水平剛性 Jz=Σwi(Xi-Xg)^2+Σwi(Yi-Yg)^2 Jz:剛床の回転慣性質量 wi:節点iの質量 Xi:節点iのX座標 Yi:節点iのY座標 Xg:重心位置のX座標 Yg:重心位置のY座標 |