耐震壁のせん断剛性低下率について [文書番号 : BUS00336]

概要
耐震壁のせん断剛性低下率について
質問
BUSで耐震壁のせん断剛性低下率を調整する場合
どの出力を参照すればよいでしょうか?
回答
建築構造設計指針(東京都建築士事務所協会)の
第6章 鉄筋コンクリート 6-4-6壁(p208)に記述があります。
「一般的な架構の場合、一次設計において地震力に対するラーメン部分の
 分担率を30%程度以上とした応力によって断面設計を行なうことが望ましい」
この検討をされる場合は、
計算結果の「6.2(柱せん断力/負担分)割合」をご覧になって
Qc/(Ci*N)が0.3以上になるように、壁のせん断剛性低下率β1、β2の入力や連層耐震壁の壁脚の支点を
半固定にするなどして調整ただければ、よろしいかと思います。
ただし、この場合、耐震壁の設計としては危険側になる恐れがあります。
(あくまでも、フレーム設計用のデータとして扱われた方が良い場合もあります。)

下記の文献にも同様の記述があります。参考にしてください。
・RC規準’99
 「10条 梁、柱および耐震壁 解説 8.水平力に対する耐震壁の剛性評価
  (2)無壁ラーメン部分の地震力分担」
・建築構造設計基準及び同解説 平成9年版 (社)公共建築協会
 「5.4 水平荷重時の設計 解説 5.4.1 架構のモデル化 (2)略算法による壁の剛性評価」

なお、BUS-3V2のMC1(断面計算条件)では29,30項目で入力した負担率に、
相当する応力に断面計算時に自動的に割増する機能ができました。
これを用いると、応力解析のデータを操作する必要がなくなります。
割増率は  「29,30項目で入力した負担率」÷「6.2(柱せん断力/負担分)割合のQc/(Ci*N)値」
の正加力、負加力の大きい方の値となります。



文書情報

製品カテゴリ: BUS-6/5 / 基礎構造 / COST 最終更新日: 2006-03-01
バージョン: BUS-3[ver.1.x],
文書番号: BUS00336
分類: 操作・入力


kozoStation オンライン販売 ソフトウェアのご購入は、オンライン販売からご購入ができます。オンライン販売では、10%OFFでご購入ができます。