DXF/DWG保存時に「不適切な文字が使われています」とメッセージが出ます [文書番号 : DRA00497]

概要
DWG/DXF保存時「文字スタイル(またはブロック名・レイヤ名・線種名)に不適切な文字が使われています」とダイアログが表示される場合の原因と対処方法についての説明です。
質問
DXF/DWG形式で保存時に、下記メッセージが出てデータが保存できません。



「文字スタイル名」「レイヤ名」の部分は「ブロック名」「線種名」になる事もあります。
原因
レイヤ名・文字スタイル名・ブロック名・線種名のいずれかにAutoCADで扱えない文字・記号が含まれていることが原因です。
DRA-CADはレイヤ名・ブロック名等に使ってはいけない文字や記号の制限はありませんが、 AutoCADでは以下の文字列は使用できません。(AUTOCAD2011現在)
\ < > / ? " : ; * | , = ` 


また、AutoCAD Release14以前では、半角スペースも使えません。
文字スタイル名は、画面にMS明朝・MSゴシック等の文字フォントが使われていると、スタイル名に「MS 明朝」「MS ゴシック」と自動的に設定されますが、「MS」の後ろに半角スペースが入っているため注意が必要です。


更に、AutoCAD VersionがRelease12以前は半角英数しか使えません。
"DWG/DXF書込み"ダイアログの「一般」タブのAutoCAD Versionが、Release12の設定で全角文字を使っているとメッセージが表示されます。

対処方法
ダイアログのメッセージを確認します。

「レイヤ名に不適切な・・・」と表示されていれば、「レイヤ」タブ内を確認します。
記号・半角スペース等が含まれていないか確認してください。

また、「一般」タブのAutoCAD Versionも確認します。
全角文字(漢字・ひらがな)の名称を付けた場合はRelease13形式以降で保存するか、半角文字の名称に置き換えてください。


下記は、例えば「レイヤ名」に不適切な文字が使われていた場合です。
(DRA-CAD10 の場合でご説明しています。)
注意
DRA-CAD9以前では、ダイアログが表示された時、「いいえ」ボタンでメッセージを無視して保存することも可能ですが、データ内に扱えない文字が存在する場合、読み込み作業が途中で放棄されて図面が開けない場合もありえます。
データを渡す相手先CADの読み込み条件を確認することをお勧めします。

※Ver10.0.1.6から変換ライブラリの機能により、「いいえ」を選ぶとエラーが表示される場合があります。
 エラーが表示された場合は、DRA-CAD10を最新バージョンにアップデートをしてください。

※ver10.0.1.9からは、メッセージが表示された時に「いいえ」を選ぶと自動的に不適切な文字が置き換えられます。



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2019-08-06
バージョン: DRA-CAD[All],
文書番号: DRA00497
分類: データ変換


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