JIS製品の幅厚比が制限値を満足しません [文書番号 : MED00004] 概要
JIS製品の幅厚比が制限値を満足しない場合の理由について説明します。 質問 S造の断面計算において、S規準の幅厚比の制限値を満足しない場合、超えた部分を控除した断面について応力度を算出し、それが許容応力度以下であることの検定を行いますが、JIS製品の幅厚比がS規準の制限値を満足しない場合があるのはなぜでしょうか。 回答
JISは建築専用ではなく、土木、機械、電気でも使用します。 それぞれ規準があり、使い方、許容応力度の考え方等に違いがあります。 建築は、不確定要素(施工者の技術力等)があり、最初の鋳鉄のころの考えも残っていることから、少し厳しくなっています。 また、建築は許容応力度設計、土木は終局設計と、考え方の違いがあります。許容応力度設計では一部が許容応力に達するとNGになりますが、終局設計では全体で考えます。 板の局部座屈によって応力の集中・偏在が生じると、バランスが崩れ設計値と違う応力が発生します。 板座屈を考慮した解析をすれば問題ありませんが、面倒なため、座屈が起きない幅厚比を規定しています。 文書情報
|