【メッセージ対応#3】W-M1201メッセージはどういう意味ですか。 [文書番号 : NBUS00109]

概要
構造モデルと意匠モデルで長さが変わってしまう片持ばりについて解説します。
解説

Q. W-M1201: 構造モデルの片持ばり長さ(節点間距離)より意匠モデルの柱心からの片持ばり長さが長い。
このメッセージについて解説してください。



A. このメッセージは、「意匠モデル(見た目)で入力した出の長さよりも、構造モデル(計算用)の出の長さが
短く認識されている」ことを知らせる警告です。
計算用の長さが短くなることで、発生する応力が過少評価されていないか、別途安全性の確認を促す目的で出力されます。

■ なぜ長さが変わってしまうのか(原因)
片持部材の「先端位置」は入力値のまま固定されますが、付け根となる「基端」の位置の認識が意匠モデルと構造モデルで下記のように異なるために発生します。

* 意匠モデル: 各階の実際の「柱心(通り心+寄り)」から長さを計算します。
* 構造モデル: 指定した階(例:最上階など)の寄り寸法から各通りの柱心の「平均位置」を求め、それを建物の基準となる
「構造心」として長さを計算
します。
※参照:計算編マニュアルP.4-4「4.2.1 構造スパン、構造階高の設定」



そのため、上下階で柱の大きさが異なったり、柱ごとに異なる寄り寸法が設定されていると、実際の柱心と平均化された
構造心にズレが生じ、結果として片持部材の出の長さに差が生じてしまいます。


■ 回避・対応方法
設計者の判断にて、以下のような方法でご対応いただけます。

【対応策①】所見(コメント)を記載してそのまま計算を進める
応力計算には構造モデルの出の長さが用いられます。意匠モデルより短い場合でも応力差が問題にならないことを
ご確認いただき、計算書に所見を添えて対応していただく方法です。

【対応策②】「構造モデル化条件」の設定を変更してズレをなくす
[計算条件] > [構造モデル化条件] の設定を変更することで、構造心とのズレを解消できる場合があります。
* A. 「柱心を採用する階」を、片持部材が配置されている階に変更する。
* B. 構造スパンの設定方法を「意匠スパン長、通り心と構造心間距離から計算」に変更し、
通り心と構造心間の距離を直接手動で入力する。
※注意:この設定を変更すると、建物全体の構造スパン(他の梁の長さなど)も一斉に変更され短くなる等の影響が出るため、
設計上の問題がないか慎重にご判断ください。

【対応策③】構造モデルの出の長さを手動で上書きする
構造モデル図で対象部材を右クリックし、`[部材プロパティ(構造)の変更]` から出の長さを直接変更します。
(※入力状況によっては、修正してもメッセージが消えない場合があります。その際は【対応策①】の所見にてご対応ください。)

【対応策④】意匠モデルの柱の配置(寄り)を見直す
小さい柱の寄り設定を、大きい柱の柱心位置に合うように意匠モデル上で配置し直すことで、
平均位置である構造心とのズレそのものを発生させないようにします。


構造モデル図にて、「構造心と柱心の関係」および「メッセージで認識されている出の長さ」をご確認いただき、
最適な方法でご対応をお願いします。


補足
計算編マニュアルは、「構造モデラー+NBUS7 ver.4 計算編マニュアル(2026 年 2月 第3版発行)」を指します。

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文書情報

製品カテゴリ: 構造モデラー+NBUS7/+基礎/+COST 最終更新日: 2026-09-25
バージョン: 構造モデラーシリーズ Ver.2.x,
文書番号: NBUS00109
分類: 操作・入力


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