支点の浮き上りを考慮した解析 [文書番号 : SNAP00122] 概要
支点の浮き上りを考慮した解析を行うための設定を解説します。 質問 支点の浮き上りを考慮した解析方法を教えてください。
回答
浮き上がりを考慮して解析を行うには、以下の操作手順となります。 ①[架構]→[節点]で支点位置の拘束を削除。※1 ②[架構]→[スプリング]で支点位置にTZ方向に剛性を持つスプリングを配置。※2 ([ツール]→[架構]→[スプリング]から配置を行うこともできます。) ③[弾塑性モデル]→[単軸バネモデル]→[スプリング]でTZ方向の種別を「19:圧縮型弾性モデル(EC1)」 とした単軸バネモデルを設定。※3 ④[架構]→[スプリング]の「復元力特性-単軸バネ」に③で設定した単軸バネモデルの名称を入力。 ⑤[応力解析] (もしくは、[増分解析]、[応答解析]) →[解析ケース]で「弾塑性」を「1:する」として解析を実行。 ※1 支点の節点が剛床に所属せず、水平方向も[節点]の「拘束」で固定としている場合、 [架構]→[節点]で支点位置の拘束は削除せず、[架構]→[拘束]で支点位置の拘束の 「設定自由度-TZ」を「1:自」に変更してください。 ※2 「節点1」のみに節点名称を入力することで、その節点を支持するバネとして設定できます。 詳しくは、テクニカルマニュアルの「2.12.1 支持スプリング」をご参照ください。 ※3 基礎重量等モデル化されていない重量を浮き上がり抵抗力として考慮する場合は、 種別を「16:バイリニア逆行型(EL2)」として、圧縮側は降伏荷重を大きな値に設定し、 引張側は降伏荷重を浮き上がり抵抗力、降伏後剛性低下率を0に設定してください。 また、応答解析で浮き上りを考慮する場合、支点位置に配置したスプリングに初期剛性比例型の減衰を設定すると、減衰力が浮き上がりを抑えしまうため、減衰は瞬間剛性比例型とするか、部材剛性比例型とし、スプリング部分に減衰を考慮しない設定としてください。 文書情報
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