除荷剛性を考慮した増分解析の実行方法 [文書番号 : SNAP00109]

概要
SNAPの増分解析では、解析ケースの載荷方法を、

 ・「0:自動」に設定
 ・「1:載荷条件」とし、載荷条件の設定内容を単調載荷に設定
 ・「2:履歴入力」とし、履歴入力の設定内容を単調載荷に設定

とした場合、各部材の応力-変形関係は、スケルトンカーブ上を行き来することとなり、除荷が発生した場合でも、復元力特性の除荷剛性は考慮されません。
増分解析において、各部材の復元力特性の除荷剛性を考慮する設定方法について説明します。
解説
増分解析で除荷剛性を考慮する為には、載荷方法を「1:載荷条件」または「2:履歴入力」のいずれかに設定し、載荷ステップが単調載荷ではなく、一部のステップで逆方向の載荷を含む条件に設定する必要があります。

例えは、載荷方法を「1:載荷条件」とした場合、下図の設定であれば、1つ目の目標値である10.1mmに達した後、10.0mmを2番目の目標値として逆方向の載荷が行われることとなります。



したがって、載荷ステップが単調載荷ではないと判定され、1つ目の目標値10.1mmに達する前のステップで、部材に除荷が発生した場合でも、スケルトンカーブ上を戻らず、除荷剛性のルールを適用して、増分解析が進められます。

載荷方法を「2:履歴入力」とした場合は、設定する履歴データファイルの内容を、一部のステップで減少を含むデータとしてください。



文書情報

製品カテゴリ: SNAP/SNAP-MD 最終更新日: 2023-08-10
バージョン: SNAP[Ver.8x],
文書番号: SNAP00109
分類: 操作・入力


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