+基礎で改良や仕様変更した機能を教えてください。 [文書番号 : NBUS00072]

概要
+基礎の機能の中から、BUS-基礎構造/KT-基礎からの改良点、仕様変更点を一覧にしました。
回答
下表に詳細をまとめていますので、ご参照ください。
詳細
対象 項目 BUS-基礎構造 KT-基礎 構造モデラー+基礎 備考(効果/影響)
製品構成 BUS-6との併用(連動)、または単独起動のいずれか 単独起動のみ 構造モデラー+NBUS7との併用(連動)、または単独起動のいずれか
上部計算とのデータ連携 BUS-6で上部構造の応力計算を行い、基礎計算実行時に基礎計算用軸力、基礎層水平力などを取得し、基礎・杭の計算を行います なし 基礎計算実行時に上部構造の準備計算、応力計算も同時に行い、求められた基礎計算用軸力、基礎層水平力から基礎・杭の計算を行います
液状化判定計算 検討対象とする荷重ケース 指定できません。設計者の判断により、検討荷重ケースに応じた地震のマグニチュード、 設計用水平加速度を入力します 同左 1次設計(中地震時1)
1次設計(中地震時2)
2次設計(大地震時)
の3ケースに対して計算、出力します
杭の計算などに対して適用する荷重ケースの計算結果を指定・選択することができます
液状化抵抗比 τL/σz' 2001年基礎指針P.64「図4.5.1中の限界せん断ひずみ曲線5%を用いて、補正N値(Na)に対する飽和土層の液状化抵抗比R=τl/σz'を求める。」の記述に基づき、同指針P.63の図4.5.1からτL/σz'を求めます 同左 時松幸次・吉見吉和提案式から求めます (参考文献)
建築技術2014.09号Q&A
Tokimatsu,K. and Y.Yoshimi:Emprical Correlation of Soil Liquefaction Based on SPT N-value and Fines Content, Soils and Fouhndations, Vol.23, No.4, pp.56-74, 1983
N値 土質柱状図(N値データ)中に存在しない土質柱状図(土質性状データ)の深度層がある場合、該当する深度層を自動挿入し、N値データの層を上下に振り分けたあとのN値を採用します 同左 入力されたN値データの深度層を分割せず、N値の入力深度が位置する土質区分をそのまま採用します 土質区分による深度層の分割により、N値が土質区分を跨いで適用される問題を改善しました
地盤の支持力計算 計算式 告示1113号
学会基礎指針2001年版
のいずれかから選択
同左 告示1113号
学会基礎指針2019年版
のいずれかから選択
最新の学会指針に準拠しました
層状地盤(2層地盤)検討時の下部粘土層の粘着力計算用N値の求め方 1988年基礎指針
支持層以深の粘土層内の最浅部のN値を採用します
同左 2019年基礎指針
支持層以深の粘土層内の平均N値を採用します
杭の支持力計算 計算式 告示1113号
学会基礎指針2001年版
認定工法
のいずれかから選択
同左 告示1113号
学会基礎指針2019年版
認定工法
のいずれかから選択
最新の学会指針に準拠しました
引抜き方向支持力時の周面摩擦力 鉛直支持力式に準じる
引抜き抵抗力式に準じる
のいずれかから選択
同左 引抜き抵抗式に準じます 近年の認定工法式の傾向により見直しました
沈下量計算 杭基礎の即時沈下量計算における抗頭荷重~沈下量曲線による計算 2001年基礎指針 なし 2019年基礎指針 最新の学会指針に準拠しました
杭の地盤バネ 群杭による影響係数Ξ 2001年基礎指針
(6.6.9)(6.6.10)式
同左 2019年基礎指針
(6.6.16) (6.6.17)式
最新の学会指針に準拠しました。なお、当該係数は直接入力もできます
地盤の変形係数Eoの評価法によって決まる定数α 2001年基礎指針
粘性土α=60、砂質土α=80
同左 2019年基礎指針
α=80
最新の学会指針に準拠しました。なお、当該係数は直接入力もできます
kho計算時のN値 地盤バネの深度位置のN値を採用します 同左 地盤バネの有効層厚内に含まれるN値の平均値を採用します 柱状図に入力されている大小あるN値の分布をより正確に考慮します
独立基礎、布基礎 地反力σ'の計算 σ=(N'+WF)/A
σ'=N'/A
同左 σ=(N'+WF)/A
σ'=σ-WF/A
σ:接地圧(計算編「6.1.2 独立基礎、布基礎の接地圧、地反力」参照)
N':基礎重量を含まない軸力、WF:基礎重量、A:基礎底面積
設計用応力計算位置 基礎柱面(布基礎は基礎ばり面) 同左 基礎柱面(布基礎は基礎ばり面)
基礎柱心(布基礎は基礎ばり心)
のいずれかから選択
べた基礎 検討対象とする荷重ケース 長期、短期 長期、短期 長期のみ 短期について対応予定
シングル配筋 非対応 非対応 対応
ラップルコンクリート 対応 非対応 未対応
杭基礎 杭本数 最大25本 同左 最大9本 近年の施工の傾向により見直しました
設計用応力計算位置 基礎柱面 同左 基礎柱面
基礎柱心
のいずれかから選択
許容曲げモーメント 2010年RC規準20条、13条に基づき計算します 同左 2018 年RC規準20条 (解 20.13)式に基づき、柱面から杭心までの距離ℓp に対する基礎スラブの有効せいdの比がd/ℓp≧2.0 の場合には柱面位置の許容曲げモーメントに低減率βb を乗じた許容曲げモーメントを採用します 最新の学会指針に準拠しました。なお、指定により、従来のRC規準(13.1)式による計算もできます。
杭の施工前誤差 対応
(施工誤差として入力)
同左 対応
(施工前誤差として入力)
建築行政情報センター「2011 年版建築構造審査・検査要領 -確認審査等に関する指針 運用解説編- 」7.2.2 施工の関係上やむを得ず発生する可能性の高い変更事項への対応方法があらかじめ検討されている場合の留意点に対する検討
杭の施工後誤差 非対応
(基礎の寄り寸法として入力)
同左 対応
(基礎の寄り寸法とは別に、杭の施工後誤差として入力)
応力計算方法 一様地盤モデル(Chang式)
多層地盤モデル
のいずれかから選択
同左 多層地盤モデルのみ 技術基準解説書、基礎指針ともに液状化の影響を考慮することを推奨しているため、多層地盤モデルのみの対応としました
上部構造~杭基礎分離モデル 対応 対応 対応
基礎ばり~杭~地盤系一体解析モデル BUS-6と併用時:対応
BUS-基礎構造単独時:非対応
非対応 未対応 対応予定
(構造モデラー+基礎 Ver.2)
上部構造~杭~地盤系一体解析モデル BUS-6と併用時:対応
BUS-基礎構造単独時:非対応
非対応 未対応 対応予定
(構造モデラー+基礎 Ver.2)
計算結果表 計算対象となるすべての荷重ケースの結果を出力します 同左 計算対象となるすべての荷重ケースの中で検定比が最大となる荷重ケースの結果を代表結果として出力します 計算対象となるすべての荷重ケースの結果出力もあります
単独計算 対応 対応 未対応
杭頭接合部 接合方式 PHC系杭のデフォルト
中詰補強方式
直接指定 PHC系杭のデフォルト
主筋定着方式1
近年の採用傾向により変更しました
施工前誤差による杭座標の移動 指定により考慮します 考慮しません 考慮しません 施工前誤差はあらかじめの検討であるため。なお、施工後誤差は考慮します
鉄筋材質
KSW-400
KSW-490
対応 非対応 材料定義として当該材質の強度、許容応力度を直接入力することにより適用することができます
計算結果表 計算対象となるすべての荷重ケースの結果を出力します 同左 計算対象となるすべての荷重ケースの中で検定比が最大となる荷重ケースの結果を代表結果として出力します 計算対象となるすべての荷重ケースの結果出力もあります
単独計算 対応 非対応
(杭基礎フーチングでの付加計算として対応)
未対応
曲げ戻し 偏心曲げモーメント 基礎構造計算後、BUSデータ生成を実行し、曲げ戻し節点荷重または特殊節点荷重として登録し、上部計算(BUS-6)の再計算(応力計算)で考慮します 出力のみ 上部計算(+NBUS7)の準備計算において、指定により入力されている基礎の寄り寸法から自動計算し、応力計算で考慮します
杭頭曲げモーメント
水平力による付加曲げモーメント
同上 出力のみ 基礎計算後に支点の杭計算結果応力として自動登録し、上部計算(+NBUS7)の再計算(応力計算)で考慮します
施工前誤差による偏心曲げモーメント 同上 非対応 基礎計算実行の有無によらず、指定により基礎ばりの断面計算時に計算します
浮上がり抵抗重量 基礎構造計算後、BUSデータ生成を実行し、支点の浮上がり抵抗力として登録します なし 上部計算(+NBUS7)で自動計算します
基礎自動生成 独立基礎 支持力と軸力から必要となる基礎の寸法を算定します なし 支持力と軸力から必要となる基礎の寸法を算定し、設計用せん断力およびパンチングシアに対する必要基礎せい、設計用曲げモーメントに対する必要鉄筋本数を算定します 基礎寸法に加え、基礎せいや鉄筋量を算定する機能を追加しました
布基礎 支持力と軸力から必要となる基礎の幅を算定します なし 支持力と軸力から必要となる基礎の幅を算定し、設計用せん断力に対する必要基礎せい、設計用曲げモーメントに対する必要鉄筋本数を算定します 基礎幅に加え、基礎せいや鉄筋量を算定する機能を追加しました
杭基礎 支持力と軸力から必要となる杭本数を算定します。
水平力に対して必要となる杭本数の算定します。
支持力比による杭径の算定計算します
なし 支持力と軸力から必要となる杭本数を算定し、設計用せん断力およびパンチングシアに対する必要基礎せい、設計用曲げモーメントに対する必要鉄筋本数の算定に加え、以下の杭、杭頭接合部の算定も行います

場所打ち杭:必要な鉄筋量(主筋・せん断補強筋)
鋼管杭:必要な鋼管厚
既製コンクリート杭:必要な耐力を満たす杭種
杭頭接合部:定着筋の必要鉄筋本数、水平方向パンチングシアーに対する必要縁空き、定着筋の必要長さ、鋼管への必要溶接長さ

※必要耐力を満たす鋼管厚、杭種が見つからなかった場合は杭径を上げます
杭本数に加え、基礎せいや鉄筋量、杭・杭頭接合部の断面を算定する機能を追加しました
算定計算 独立基礎、布基礎、べた基礎、杭基礎 曲げモーメントに対するベース筋(下筋)、はかま筋(上筋)の必要鉄筋量を求めます 同左 曲げモーメントに対するベース筋(下筋)、はかま筋(上筋)の必要鉄筋量を求めます。また付着計算において判定NGとなった場合は曲げ付着応力度式を満たす必要鉄筋量を参考値として出力します 算定機能を追加しました
杭種により、以下を求めます。
場所打ち杭:必要な鉄筋量(主筋・せん断補強筋)
鋼管杭:必要な鋼管厚
既製コンクリート杭:必要な耐力を満たす杭種
同左 杭種により、以下を求めます。
場所打ち杭:必要な鉄筋量(主筋・せん断補強筋)
鋼管杭:必要な鋼管厚
既製コンクリート杭:必要な耐力を満たす杭種

※必要耐力を満たす鋼管厚、杭種が見つからなかった場合は杭径を上げます
算定機能を追加しました
杭頭接合部 定着筋の必要鉄筋本数、定着筋の必要長さ、鋼管への必要溶接長さを求めます 同左 定着筋の必要鉄筋本数、水平方向パンチングシアーに対する必要縁空き、定着筋の必要長さ、鋼管への必要溶接長さを求めます 算定機能を追加しました
基礎ばり 応力計算、断面計算 計算しない 計算しない 指定により計算する
数量計算 対応 非対応 非対応 RC/SRC/S/CFT/基礎の構造躯体数量概算「構造モデラー+COST」で計算しています



文書情報

製品カテゴリ: 構造モデラー+NBUS7/+基礎/+COST 最終更新日: 2023-09-11
バージョン: +基礎 Ver.1.x,
文書番号: NBUS00072
分類: その他


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