解析モデルに於ける剛床仮定とは、面として拘束する設定ができないため、各節点のX方向間隔、Y方向間隔を拘束する拘束条件になる。
よって、登り梁で両端の節点のZ方向の変形が異なる場合、梁の節点は円弧状の変形ができず、水平方向が拘束されたモデルとなり、中間節点のZ方向変形が小さくなり、支点があるようなモデルになってしまう為です。
梁に勾配があり、梁の中間に節点が有る場合、中間節点に剛床解除の設定が必要か? [文書番号 : BUS00964] 概要
片流れ屋根の場合は梁に勾配ができ、直交の小梁を大梁としてモデル化し、梁の中間に節点が生成されるモデル化を行った場合は、剛床解除の設定が必要になる事の説明。 解説
梁に勾配があり梁の中間に節点が有る場合、剛床解除の設定が必要。 解析モデルに於ける剛床仮定とは、面として拘束する設定ができないため、各節点のX方向間隔、Y方向間隔を拘束する拘束条件になる。 よって、登り梁で両端の節点のZ方向の変形が異なる場合、梁の節点は円弧状の変形ができず、水平方向が拘束されたモデルとなり、中間節点のZ方向変形が小さくなり、支点があるようなモデルになってしまう為です。 詳細 剛床を解除しないとトラス効果により中間節点に支点がある様な応力状態となる。 応力図を確認すると、剛床仮定のままでは、中間節点がZ方向に変形できず左の図の様な応力状態になる。 独立水平変位の指定で剛床解除を行うと、トラス効果が無くなり、右の応力図の様に自然な応力状態になる。 ※応力図の表示は、[ウィンドウ]→[応力図の表示]にて画面で確認できます。 補足
解析モデルとしての剛床仮定は、各節点の水平面の間隔を保持する拘束条件のため、梁に勾配がある場合はモデル化に注意が必要になり、床で拘束できているモデルであっても、形状に応じて剛床解除を設定する必要があります。 文書情報
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