平成30年国土交通省告示第80号の特定緩勾配屋根を有する建築物の積雪荷重の割増 [文書番号 : HST00173]

概要
特定緩勾配屋根を有する建築物の積雪荷重の割増の入力
質問
平成30年国土交通省告示第80号の特定緩勾配屋根を有する建築物の積雪荷重の割増は、どのように入力したらよいですか。
回答
該当する屋根が建物全般に渡る場合は、
[基本データ]メニューの[積雪荷重]を選択して、「棟(最上端)~軒(最下端)までの水平距離L」 を入力することにより割増係数αを自動計算し積雪荷重に考慮されます。
割増係数αはあらかじめ計算しておいて直接入力することもできます。

※Ver.8のダイアログ

該当する床、屋根で割増係数αが異なる場合は、
[屋根入力]メニューの[屋根]または、[入力]メニューの[床・天井]の積雪荷重の割増係数αを直接入力できます。

※Ver.8のダイアログ

Ver.7までは
該当する屋根が建物全般に渡る場合は、
[基本データ]メニューの[荷重条件]を選択して、「最大積雪量」を入力する際に、
実際の最大積雪量に割増係数αを掛けた値を入力して下さい。
該当する屋根が建物の一部の場合は、
[屋根入力]メニューの[小屋ばり荷重]を選択して小屋ばり特殊荷重、または、[入力]メニューの[はり荷重]を選択して
はり特殊荷重で、「荷重ケース」を「積雪」として、割増される積雪荷重を割増係数αを用いて計算し、入力して下さい。


対象建築物は、以下の条件を満たし、かつ、屋根を有するものです。
①多雪区域以外の区域にある。
②垂直積雪量が15cm以上の区域にある。
③棟(最上端)から軒(最下端)までの長さが10m以上である。
④屋根勾配が15度以下のもの。

割増係数αの計算式

 dr :屋根勾配と棟(最上端)から軒(最下端)までの長さに応じた値(m)
 θ :屋根勾配(度)
 L :棟(最上端)から軒(最下端)までの水平投影の長さ(m)
 μb:屋根形状係数 μb=√cos(1.5×θ)
 d :垂直積雪量(m)

棟(最上端)から軒(最下端)までの
水平投影の長さ(m)
屋根勾配(度)drの数値(m)
102以下0.05
150.01
50以上2以下0.14
150.03
棟(最上端)から軒(最下端)までの水平投影の長さが10mより大きく50m未満、または、屋根勾配が2度を超え、15度未満の場合のdrは、表の数値からそれぞれ直線的に補間して求めます。



文書情報

製品カテゴリ: HOUSE-ST1 最終更新日: 2020-11-04
バージョン: HOUSE-ST1[Ver.8x],HOUSE-ST1[Ver.7x],
文書番号: HST00173
分類: 操作・入力


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