新耐震基準の木造住宅耐震性能検証法(新耐震木造住宅検証法)入力方法 [文書番号 : HDOC00120]
概要
HOUSE-DOCでの新耐震基準の木造住宅耐震性能検証法(新耐震木造住宅検証法)の結果を得るための入力方法を紹介します。
解説
新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法(新耐震木造住宅検証法)とは、平成29年5月に一般財団法人 日本建築防災協会、国土交通大臣指定耐震改修支援センターから発行された木造住宅の耐震性能を効率的に検証する方法で、昭和56年6月から平成12年5月までに建てられた木造住宅が対象となります。
現地調査を行わず、図面や所有者などによる調査結果を活用し、「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」の一般診断法に準拠した方法で耐震性能を検証します。
ただし、指針第1※に定める建築物の耐震診断の指針と同等以上の効力を有する建築物の耐震診断方法としては位置づけられていません。
(評価対象外)
ここでは、HOUSE-DOCで結果を得るための入力方法を紹介します。
新耐震木造住宅検証法(一般財団法人 日本建築防災協会)をよく確認の上、入力を行ってください
※指針第1:建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく平成18年国土交通省告示第184号別添第1
参考
注意
対象建物
- 1981年6月1日~2000年5月31日までに建てられた在来軸組構法木造住宅
- 基礎がコンクリート造
- 平屋または2階建ての純木造(混構造は対象外)
- 図面が入手可能
- 所有者などにおける最低限の建物調査(接合部、劣化など)
評価対象外
操作
- 計算条件
必要耐力:「簡易」を選択します。
配置による低減係数:「4分割法」を選択します。
- 工法リスト
壁基準耐力が1.0(kN/m)の「新耐震木造住宅検証法不明な壁」を追加します。
仕様が不明な壁について、外周壁の室内側の仕上げ、室外側の仕上げとして片面だけ不明な場合に代用することができます。
室内の仕様が不明な間仕切り壁については、
両面が不明な場合2.0(kN/m):軸なし、仕上げ1と2が新耐震木造住宅検証法不明な壁
片面だけ不明な場合1.0(kN/m):軸なし、仕上げ1が新耐震木造住宅検証法不明な壁、仕上げ2なし
として代用することができます。
- 劣化低減係数
1.0の場合:「劣化」のチェックをすべて外します。
0.7の場合:「劣化」のチェックをすべてチェックします。
0.85の場合:劣化低減係数が0.85となるように調整して入力します。
劣化低減係数は
1-劣化点数/存在点数で計算するため、劣化点数/存在点数が0.15=15/100=3/20となるように入力します。
例:
- 総合所見
評点には影響しませんが、総合所見に「新耐震木造住宅検証法による計算検討」と記載すると、診断結果の総合所見に出力されます。