売り場と風除室について [文書番号 : 00029]

概要
煙降下時間は、売場だけで完結し、
歩行距離在室者数等避難終了時間は、風除室を含めた計算をしたい場合の設定方法です。
質問
売場が出火室の場合、風除室を通って避難する場合でも、
煙降下時間は、売場だけで完結し、風除室を一体の室と捉えないようにしつつ、
歩行距離在室者数等避難終了時間は、風除室を含めた計算をしたいのですが、
どのような入力方法をしたらよいでしょうか?
回答
風除室の面積を、売り場の煙降下計算用の面積(蓄煙面積)から除く事で同等の計算としています。

入力方法は、
  1. 売り場と風除室の境の壁は、ドアの有効幅部分を除いて、[壁の種類]を「1:乗り越え困難な障害」で作成します。
    これにより、避難経路は正しく計算できるようにします。

  2. 「売り場」の部屋を入力します。
    この時、部屋の入力欄の一番下に「非蓄煙領域の面積」という項目があります。
    ここに、風除室の面積を入れてください。
    煙降下時間は売り場だけの時間になります。
    風除室には部屋のマークは作成しません。

  3. ※「非蓄煙領域の面積」の項目の上で右クリックするとヘルプも表示されます。
補足
  • 「風除室」と「売場」の間の開口部が「その他」の時、告示の計算方法では、「風除室」の煙が、「売り場」の煙よりも早く降下するという結果になります。
    この、計算上の矛盾を回避する目的で、「風除室」の煙降下時間は「売り場」の煙降下時間と同じと考えます。
    「風除室」と「売場」との間に壁が無い場合の計算になるので、計算が危険側になる事は無いと考えます。
    この方法には検査機関の承諾が必要ですので、確認されるようお願いします。
  • 「風除室」と「売場」の間の開口部が「一号適合」「二号適合」の時は、「売場」の煙降下限界高さがドアの高さの半分になり、
    1.8m以下になります。結果、「風除室」の煙降下時間が延びる事になり、危険側な計算になってしまいます。
    これを避けるために、「風除室」の手前の「売場」での検証を求められる事が多々あります。
    (「付室」手前の「廊下」で検証を求められるのも同じ理由です。)
    この場合は、「部屋」の属性の「煙降下判定(非出火室)」を「1:判定しない」にすることで対応できます。
    または一体で考える事でも、安全な検証となります。



文書情報

製品カテゴリ: 避難検証法 最終更新日: 2021-06-14
バージョン: 避難検証法,
文書番号: 00029
分類: 操作


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