基準水平地盤反力係数の変位算定時割増係数αyと曲げモーメント算定時αmの出力について

基準水平地盤反力係数の割増係数αが、変位算定時αyと曲げモーメント算定時αmで値が異なる場合、それぞれの応力計算結果を確認することはできるか。

計算結果書(杭計算結果〓鋼管杭〓)の各項目に出力される値は以下のとおりです。

項　　目　　名	変位量算定用 αyによる結果値	曲げモーメント算定用 αmによる結果値
〓計算条件〓	αy(入力値)	αm(入力値)
〓計算結果〓 2) 杭1本当りに作用する水平力	αy kho kh β	αm kho kh β
〓計算結果〓 3) 杭体の変位・応力 (表形式出力　変位・応力の代表値)	kho kh β yo	kho kh β Mo Mmax lmax
〓計算結果〓 3) 杭体の変位・応力 (図形式出力)	変位図	曲げモーメント図せん断力図
〓計算結果〓 3) 杭体の変位・応力 (表形式出力　杭体各部の変位・応力)	kho kh β y θ	kho kh β M Q

※断面計算時等の設計用応力は、曲げモーメント算定用αmを考慮した基準水平地盤反力係数khoから求めた値を採用します。
※αy=αmである場合、変位算定時と曲げモーメント算定時のkho、kh、β等は同値であるため、変位算定時、曲げモーメント算定時を区別した出力は行いません。kho、kh、β等は単一の結果のみを出力します。
※杭単独計算(KPDレコード)の結果も上記に準じます。
※khoの割増係数が直接入力されている場合は警告メッセージPL02-W303が出力されます。

以下に、αy=4、αm=15の割増係数を見込めると仮定した場合の計算結果を示します。

変位算定時αyと曲げモーメント算定時αmの各々の水平地盤反力係数による応力計算結果は、
杭の荷重組合せ後の水平力に対する応力計算過程およびその内訳を出力したCSV形式ファイル「××_PILE_SECTION_DESIGN_STRESS.CSV」で確認することができます。
※××にはグループ名称が表示されます。

出力内容は以下の通りです。

・各割増係数時の基準水平地盤反力係数khoおよび特性値βの計算過程
・割増係数αy時に対する水平地盤反力係数khの収斂計算過程
・各割増係数時の応力・変位結果

CSVファイルは以下の操作により、出力されます。

[計算出力]-[出力指定]から「出力指定」ダイアログを起動し、「出力条件」の「CSVファイルを出力する」にチェックを入れ、[計算出力]-[結果出力]を実行してください。
[ファイル]-[環境設定]の「ワークパス」に定義されているフォルダ中にある「KTFDOUT_○○」フォルダに「××_PILE_SECTION_DESIGN_STRESS.CSV」ファイルが生成されます。
※○○には日時が表示されます。
※××にはグループ名称が表示されます。
例)C:\Documents and Settings\..\My Documents\kozosystem\KT-基礎\work\
　　KTFDOUT_20140522182211\ PL2-1_PILE_SECTION_DESIGN_STRESS.CSV

GGパイルの基準水平地盤反力係数kh、メッセージに関しては、
KT-基礎追加機能説明書
「㈱トラバースの認定工法、鋼管杭の追加」の「2.計算概要」、「6.2 メッセージの追加」
を参照してください。

※上記資料は、
ヘルプの目次の「(株)トラバース認定工法」ボタン
をクリックして表示することができます。

㈱トラバースの杭およびGGパイル工法については、以下のホームページおよび連絡先にお問い合わせください。

㈱トラバース
住所:〒272-0121
千葉県市川市末広2丁目4番10号
FAX :047-359-1199
HP :http://www.travers.co.jp/
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