階避難計算での「避難終了時間の最大値」と「煙降下時間の最小値」についての考え方 [文書番号 : 00016]

概要
階避難計算での「避難終了時間の最大値」と「煙降下時間の最小値」についての説明です。
質問
検査機関から
『階避難安全性能検証では「避難終了時間の最大値」よりも「煙降下時間の最小値」が大きくなければならない。』
と指摘されました。
「避難検証法」での計算結果には
「避難終了時間の最大値」と「煙降下時間の最小値」を比較した「OK」「NG」の表示はないようですが、
どのように対応したら良いでしょうか。
回答
  • 避難時間と煙降下時間の比較は、施行令第百二十九条3の一にあるように、各火災室について確かめる事となっています。(解釈1)
    しかし、検査機関によっては、階の最大の避難時間と最小の煙降下時間を比較して検証する事を薦めています。(解釈2)
  • 本ソフトでは(解釈1)までの表しか作ってありませんので、(解釈2)で判定する場合は、表中の青い文字の値を足して、避難時間にして、青色の煙降下時間と比較してチェックする行をPDFに足してください。
  • 弊社としては(解釈1)が正しいと考えていますが、どちらの解釈でも使える表の構成にしてあります。
  • 個別判定か全体判定かの判断については、審査機関の指示に従っていただくようお願いいたします。
  • もし全体判定が必要になる場合は、全体判定でOKになるよう計画されるのが良いかと思います。

【施行令第百二十九条3の一】
 当該階の各火災室ごとに、階に存する者の全てが当該火災室で火災が発生してから当該階からの避難を終了するまでに要する時間を、・・・国土交通大臣が定める方法により計算すること。
 当該階の各火災室ごとに、当該火災室において発生した火災により生じた煙又はガスが、・・・国土交通大臣が定める方法により計算すること。
 当該階の各火災室についてニの規定によつて計算した時間が、ホの規定によつて計算した時間を超えないことを確かめること。



文書情報

製品カテゴリ: 避難検証法 最終更新日: 2023-06-09
バージョン: 避難検証法,
文書番号: 00016
分類: 計算結果


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