敷地と前面道路に高低差がある時の天空率算定点の入力方法 [文書番号 : DRA00892]

概要
天空率計算で、前面道路が敷地より高くなっている、または低くなっている時の入力方法についての説明です。
質問
前面道路と敷地に高低差があります。
この場合、どのように入力すればよいでしょうか?
回答
●敷地が低く道路が高い場合:

道路反対側境界線上に、3D線分または3Dポリラインを作図します。
次に、「移動(3D)」コマンド等を使い、3D線分または3Dポリラインの位置をZプラス方向に移動します。
「算定点作成」コマンドを実行し、『プリミティブ指示』を選択して、3D線分または3Dポリラインをクリックすると、長さと高さを計算して、算定点が配置されます。

道路が敷地より2m高い例




●敷地が高く道路が低い場合:

天空率算定点が建物よりも低い位置にある場合、建物の下に地面となる3次元図形が配置されていないと、天空図に投影された建物が宙に浮いてしまいます。
道路との高低差に合わせて、敷地の下に地面となる建物を入力しておきます。
ドットを並べて天空率を計算する「天空図作図」では、地面となる3次元図形のあり/なしで天空率の値も異なってきます。

道路が敷地より8m低い時、敷地の下に地面となる3次元図形がある時とない時の比較(計画建物)

・3次元図形がある時
天空図内に地面となる3次元図形が投影されます。


・3次元図形がない時
建物の下に空間ができ、宙に浮いたようになります。


計画建物/適合建物と同じレイヤ番号を使い、、敷地の下に3次元図形を重ねて作図しておくと、建物レイヤの表示/非表示と連動できます。

あとは道路が高い時と同様、道路反対側境界線上に、3D線分または3Dポリラインを作図します。
次に、「移動(3D)」コマンド等を使い、3D線分または3Dポリラインの位置をZマイナス方向に移動します。
「算定点作成」コマンドを実行し、『プリミティブ指示』を選択してクリックすると、3D線分/3Dポリラインの長さと高さを計算して、算定点が配置されます。

敷地が道路よりも1m以上高い場合、建築基準法施行令 135条の2(敷地の地盤面が前面道路より1m以上高い場合は、反対側道路境界線を(高低差-1m)/2だけ高い位置にあるものと見なす)を天空率でも考慮する必要があります。
DRA-CADの「算定点作成」コマンドでは、敷地と道路の高低差を自動的に考慮して算定点を配置する事はできません。
3Dポリラインを移動する時に、あらかじめ計算を行ってZの値を設定してください。


関連文書
DRA00845 前面道路に傾斜がある時の天空率算定点の入力方法



文書情報

製品カテゴリ: DRA-CAD 最終更新日: 2013-08-29
バージョン: DRA-CAD11,DRA-CAD10,DRA-CAD9,DRA-CAD8,DRA-CAD7,DRA-CAD6,
文書番号: DRA00892
分類:


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