BUS-5 Ver.1.0.5.*(DB6.5.0.*)での計算仕様
応力解析モデルで、地震時の軸剛性のモデル化は、下記の様に形状通りの評価となります。
・ 柱 : 入力断面とラーメン方向に取り付くそで壁剛性のみ評価した軸剛性
・耐震壁 : 壁板の断面積による軸剛性で、エレメント置換で評価
よって、ラーメン方向の加力時も直行する耐震壁が軸剛性分の軸力を負担した応力状態になります。
但し、許容応力度計算で、壁の断面算定はせん断力に対しての検討しか行っていないため加力と直交方向の壁が負担した軸力の処理は現在、設計者の判断で別途に検討して頂く仕様となっています。
BUS-5 Ver.1.0.5.12(DB6.5.0.12) から出力オプションでCSV出力の指定がある場合で耐震壁が存在する場合は、下記の2つのCSVファイルが出力されます。
・壁(壁エレメント置換、ブレース置換)が負担した応力の付帯柱への分配過程が確認できる
「壁付帯柱負担軸力(許容応力度等計算).csv」
・壁負担応力を分配後の付帯柱の断面計算結果詳細出力
「BUS_M_SRC_C_壁負担応力考慮.csv」
上記の2つのCSVファイルにより、壁が負担した応力を付帯柱の柱軸力に考慮する過程と、付帯柱の柱軸力を考慮した断面算定結果が確認できます。
但し、通常に出力されるRC柱の断面算定結果の帳票には、この結果は反映しないため、
「BUS_M_SRC_C_壁負担応力考慮.csv」に「NG」が在ってもメッセージの出力は行われません。
よって、追加検討書として別途検討される場合の補助出力としてお使い頂く事になります。