図1に示すよう、速度依存型ダンパー(粘性/オイルダンパー)を配置した場合の応答解析での
層せん断力の集計について説明をします.
[応答解析]→[解析ケース]の「層間の集計-グループ」について
「0:考慮しない」にした場合、[層] のグループ番号の設定を考慮しないで、異なるグループ番号の層間でも集計を行うため、グループ番号の異なるFL2-FL3A間についても層せん断力を集計します.
「1:考慮する」にした場合、[層]のグループ番号の設定を考慮して、異なるグループ番号の層間を集計しないため、FL2-FL3A間の層せん断力は集計しません.
[応答解析]→[解析ケース]の「層間の集計-含める部材」について
FL2-FL3A間のように層間に中間節点がある場合に、層せん断力・層間変形算出位置に集計する部材を設定します.
「0:上層側」にした場合、上層に付く部材の応力を集計するため、FL2-FL3A間の層せん断力はQs3となります.
「1:下層側」にした場合、下層に付く部材の応力を集計するため、FL2-FL3A間の層せん断力はQd2となります.
ただし、層せん断力の集計に速度依存型ダンパーを含めるかは[応答解析]→[解析ケース]の「層せん断力の集計-速度依存型ダンパー」の設定によります.
[応答解析]→[解析ケース]の「層せん断力の集計-内訳の最大/最小値」について
「0:総層せん断力時」にした場合、総層せん断力が最大/最小時の部材種別毎の内訳を出力するため、FL1-FL2間の部材種別の層せん断力の合計は、FL1-FL2間の層せん断力の最大/最小値と一致します.
「1:部材種別毎」にした場合、部材種別毎に最大/最小値を集計するため、FL1-FL2間の部材種別の層せん断力の合計は、FL1-FL2間の層せん断力の最大/最小値とは一致しません.
[応答解析]→[解析ケース]の「層せん断力の集計-速度依存型ダンパー」について
「0:考慮しない」にした場合、層せん断力に速度依存型ダンパーの応力を考慮しないため、FL1-FL2間ではQs1が層せん断力になります.
「1:考慮する」にした場合、層せん断力に速度依存型ダンパーの応力を考慮するため、FL1-FL2間ではQs1+Qd1が層せん断力になります.
※Ver7では層せん断力の集計に関する設定は[応答解析]→[解析条件]で行います.