下記はBUS-3V1購入時に製品に添付した
「BUS-3/DOC/COST/Fire-PD送付のご案内」に記載されている内容です。
・[BUS‐2.5/U2(V3)]と[BUS‐2.5/U2(V4)/BUS‐3]とのデータの相違(参考)
V3データをそのまま計算させた時の扱いの異なるデータの有無と、V3データをV4/BUS-3データに書き換える時に修正の必要なデータを以下の一覧に示します。なお、BUS‐2.5/U2(V4)で作成されたデータはBUS-3でそのまま使用できます。
コード名 |
区別 |
内容 |
V3データをV4/BUS-3への |
読み込み時処理の違いの有無 |
SW1 |
変更・追加 |
第3項目:すべてMGデータで計算する場合を追加。 |
なし |
第4〜10項目を追加 |
BLD |
変更・追加 |
適用規模拡大、第8項目を出力用に追加。 |
なし |
BLH |
追加 |
第2項目で構造階高の自動計算法を追加。 |
構造階高入力していない場合は違いはない。ただし、構造階高をV3で入力している場合は第2項目を「11」とする必要があります。 |
BLG |
追加 |
方向別を追加。 |
V3でBLGを入力している場合は、構造階高の自動計算機能の違いに注意してください。その場合は、BLHレコードの計算法を |
「2=BLGとGSLレコードのデータから自動計算」としてください。 |
BMC |
変更 |
第2項目で材料を直接入力できます。 |
なし |
BMR |
変更 |
第4〜9項目で材料を直接入力できます。 |
なし |
BMS |
変更 |
第2項目で材料を直接入力できます。 |
なし |
DMC |
扱いの変更 |
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従来は耐震診断だけで用いましたが、一次、二次設計でも有効としたため、このデータがあると一次、二次設計の計算結果が異なる場合があります。 |
DMR |
DMS |
LS |
追加 |
第7項目にα4を追加。 |
なし |
LCF |
追加 |
第1項目を追加 |
基礎の出を入力している場合は、第1項目を2とする必要があります。 |
SG |
変更 |
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FC2の第17,18項目入力ないとき自動計算となります。 |
SSG |
追加 |
第2、8項目追加 |
なし |
DPW |
扱いの変更 |
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従来は耐震診断だけで用いましたが一次、二次設計でも有効としたため、このデータがあると一次、二次設計の計算結果が異なる場合があります。 |
FC2 |
変更・追加 |
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第6項目と第8項目の省略値を変更しましたので、この入力のないV3データは入力が必要です。(特に第8項目は応力解析法が異なるので注意)第17,18項目は省略時処理を変更したのでこの入力の無い場合は結果が異なります。第20項目を追加したので、SRCの開口低減率が異なります。 |
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MR1 |
追加 |
位置を指定して上下かぶり厚(はりの場合)、2段筋間隔を指定できます。 |
なし |
MR2 |
MG1 |
変更・追加 |
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なし |
MG4 |
変更・追加 |
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なし |
MM4 |
追加 |
第10項目を追加 |
なし |
TG1 |
変更 |
断面寸法を直接入力できます。 |
なし |
TG4 |
変更 |
断面寸法を直接入力できます。 |
なし |
UCO |
追加 |
第17項目追加 |
なし |
UAC |
変更 |
第1項目省略値を変更 |
第1項目(解析モデル)の省略値を6(立体解析)に変更。V3の省略値は4(擬似立体)なので、この項目を省略している場合は解析方法が異なり結果も異なります。 |
追加 |
第10項目を追加 |
危険断面位置のディフォルト設定が |
「1=フェース」となりますので解析結果が異なります。 |
UAR |
追加 |
第11項目を追加 |
第11項目(袖壁付き柱のせん断耐力)が従来柱頭柱脚の平均で計算していたが、V4/BUS-3で省略値「柱頭柱脚の小さい方」となったため、そのまま計算すると、せん断耐力が小さくなります。「平均値」の方に設定するとほぼ同じとなります。ただし、全般にせん断耐力式がSI表記に変更されたため、数%の差が出ます。 |
UPG |
追加 |
第8項目追加 |
なし |
UPC |
追加 |
第7、8項目追加 |
MNモデルの場合に差が出る可能性あり。 |
UPW |
追加 |
第7、8項目追加 |
MNモデルの場合に差が出る可能性あり。 |
UDG |
追加 |
第15,16項目追加 |
なし |
UDC |
追加 |
第7〜12項目追加 |
なし |
UDW |
追加 |
第7〜12項目追加 |
なし |
その他、V4/BUS-3で応力計算法を立体フレーム解析と指定した場合には、直交フレームの袖壁による軸方向剛性の増大を考慮しているため、応力が異なることがあります。
・V3データをV4/BUS-3で計算させた場合の注意点のまとめ
V3データ(*.B9Iや*.B9Eファイル)をそのままV4/BUS-3で計算した場合に計算結果に差が出る主な原因は以下のとおりです。
1)FC2レコードの第6項目(RC、SRCのはり柱仕口部の剛域)の入力を省略している場合は、
V4/BUS-3でははり柱仕口部の剛域を考慮しますので応力に若干の差が出ます。
2)FC2レコードの第8項目(応力計算方法)の入力を省略している場合は、
V4/BUS-3では立体解析となりますので
応力に差が出ます。同じ立体解析を指定している場合でも、
V4/BUS-3では直交方向の袖壁による軸剛性増大率を考慮しますので、
応力に若干の差が出ます。
3)ルート2-3のときに、V3ではせん断筋の算定を許容耐力式で行いましたが、
V4/BUS-3では指定のない場合は終局強度式で行いますので、
せん断筋の算定が異なります。MC1レコードの第34,35項目が変更できます。
4)UACレコードの第1項目(解析モデル)の省略値を立体解析に変更しましたので、
指定がない場合は立体解析となるためV3の結果と異なります。
5)袖壁付き柱のせん断耐力はV3では柱頭柱脚の平均値を用いましたが、
V4/BUS-3では指定のない場合は柱頭柱脚の小さい方となるためせん断耐力が
異なります。UARレコードの第11レコード(袖壁付き柱のせん断耐力)で
「平均値」を指定すればほぼ一致します。