RTWのコンクリート許容せん断応力度について教えて下さい。 [文書番号 : RTW00002] 概要
RTWのコンクリート許容せん断応力度は、告示式でですか?学会式ですか? 質問 RTWのコンクリートの許容せん断応力度は、告示式でですか?学会式ですか? 回答
RTWのコンクリートの許容せん断応力度は、下表の値を採用しています。
理由は下記のとおりです。 ◆長期の許容応力度についてはRC規準(91年一部改)では下表のようであり、ほぼ現行の施行令・告示と一致しており、両者(法令と学会規準)を区別する必要が無いと思われます。 ◆施行令・告示では短期の許容応力度は長期の2倍と定められていますが、学会RC基準では従来から短期は長期の1.5倍と定めらており、多くの基礎や擁壁がこの通り設計されていると思いわれるのでこれを踏襲したいと考えました。RC規準の基礎の計算例等でも1.5倍が使われています。 ◆「改正建築基準法の構造関係規定の技術的背景」(国土交通省 建築研究所 編著平成13年3月)の「4.2.4 告示(平12建告第1450号)の技術的背景」(P177)には "なお、せん断の検証をRC規準に定める部材の許容せん断力式を用いる場合には、RC規準の短期許容応力度(長期許容応力度の1.5倍)を用いる必要があることを十分注意されたい" という記述があります。擁壁のせん断の確認は、単純な許容応力度との比較であり、許容せん断力式を用いている場合には該当しませんが、この記述により、RC規準に準拠した場合、柱・はりなどの部材は1.5倍を採用しなければならず、それらのと連続性を確保するためにも、擁壁のコンクリートのせん断許容応力度も長期の1.5倍を採用することとしました。 ◆日本建築センター「建築物の構造規定 -1997年版」「9.3コンクリート」には下記の記述があります。 『コンクリートに関する許容応力度、及び鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度については、一般に施行令によらず、日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準」に規定されている下表が常用されている。同規準が示している値は、施行令の制定以降に行なわれた、種種の研究成果に基いて定められたものである。合理的な設計を行なう上で、現状ではこれらによるのが適切であるとの通念が形成されている。』 参考
RC規準(91年一部改)コンクリート許容せん断応力度
文書情報
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